低調な米経済指標が米ドルの重石に、主要通貨ペアはもみ合う展開

【米国】

為替(2023年4月21日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  134.23  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0968  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   147.22  (円)
ポンド円         GBP/JPY   166.94  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2439  (米ドル)

4月20日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨ペアはいずれももみ合う展開となった。この日発表されたフィラデルフィア連銀景況指数(前回-23.2、予想-19.6、結果-31.3)は市場予想を下回ったことで米経済の後退懸念が強まったほか、週間の米新規失業保険申請件数(前回239千人、予想241千人、結果245千人)が増加したことで労働市場の緩みが意識された。これらを受けて米国債が買われたことで米長期金利が低下し、米ドルの重石となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.13%、10年債が3.53%となっている。

米ドル円は134.27円で取引を開始。朝方には一時は134.02円まで下落したもののその後は持ち直し、一時は134.36円まで上昇した。134.24円で取引を終えている。

ユーロドルは1.0978ドルで始まると、直後に一時1.0990ドルまで上昇。ただ、その後は上値の重い展開となり、一時は1.0957ドルまで下落した。そのまま1.0968ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2439ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は米ドル円に似た値動きとなった。147.40円で取引を開始すると、147.02円まで下落。その後は147.45円まで持ち直した。引けにかけては売られ、147.22円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,786.62   -110.38 (-0.33%)
NASDAQ総合   USD  12,059.56   -97.67 (-0.80%)
S&P500           USD    4,129.79   -24.73 (-0.60%)

4月20日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続落した。低調な米経済指標を受けて景気敏感銘柄を中心に売られ、相場の重石となった。個別では電気自動車大手テスラや半導体大手エヌビディアなどが下落した一方、アプライド・マテリアルズやラム・リサーチなどの半導体製造装置銘柄の下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                                   3.5356%  (-0.056)
NY原油(WTI)     USD/バレル     77.37  (-2.35%)
NY金(COMEX)   USD/オンス     2,019.10  (+0.58%)
 

【日本】 主要通貨は方向感なく推移、米ドル円は135円台を目前に押し戻される

為替(17時)
4月20日の東京外国為替市場では、いずれの主要通貨も方向感なく推移した。米長期金利がやや低下したことが米ドル円の重石となったほか、節目の1ドル135円台を目前に押し戻される展開が続いた。また、朝方に玉木元財務官が日銀金融政策について見直しの必要性に言及したことなども、やや円買いの材料とされた。

米ドル円は134.73円で取引を開始。一時は134.98円まで上昇する場面も見られたが、勢いは続かず押し戻される展開が続いた。午後には一時134.39円まで下落する場面も見られ、134.68円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0953ドルで始まると、小幅ながら徐々に下値を切り上げる展開となった。午後には一時1.0978ドルまで上昇したものの、そのまま1.0972ドルで引けた。

ユーロ円は147.56円で取引を開始すると、取引時間前半に一時147.84円まで上昇する場面があった。しかし、その後は一転して147.30円まで下落するなど、荒っぽい値動きとなった。引けにかけては反発し、高値圏となる147.76円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.465% (-0.008)

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