予想を上回る米製造業PMIを受け米ドルが一時上昇

【米国】

為替(2023年4月22日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  134.12  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0988  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   147.38  (円)
ポンド円          GBP/JPY   166.90  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2442  (米ドル)
 
4月21日のニューヨーク外国為替市場では、米ドル円の値動きに注目が集まった。この日発表された4月の米製造業PMI速報値(前回49.3、予想49.0、結果50.4)は市場予想を上回り、これを受けて米金利が上昇したことから急速に米ドル買いが進行。ただし、その後は短期的な反動からやや売り戻される展開となった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.17%、10年債が3.57%となっている。
 
米ドル円は133.64円で取引を開始。米経済指標を受けて一時134.49円まで大幅に上昇した。ただし、その後は反動から押し戻される展開となり、134.13円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0988ドルで始まると、直後に一時1.0943ドルまで急落した。ただし、その後は直ぐに反発し、一転して1.0994ドルまで上昇。1.0989ドルで取引を終えた。ポンドは、対米ドルで1.2442ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は146.85円で取引を開始すると、一時147.57円まで上昇。その後はやや押し戻されたものの底堅く推移し、147.39円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,808.96   +22.33 (+0.07%)
NASDAQ総合  USD  12,072.46   +12.89 (+0.11%)
S&P500            USD   4,133.52    +3.73 (+0.09%)
 
4月21日の米株式市場のダウ工業株30種平均は小幅に反発。堅調な米経済指標を受けてFRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めが長期化するとの懸念から、下落に転じる場面もあった。個別では電子商取引大手アマゾンや消費財大手プロクター・アンド・ギャンブルなどが上昇した一方、インテルやアドバンスト・マイクロ・デバイセズなどの半導体関連株の下落が目立った。
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.5747%  (+0.039)
NY原油(WTI)   USD/バレル     77.87  (+0.64%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,990.50  (-1.41%)
 
 

【日本】 米金利低下や軟調な株式相場を背景に円買いが優勢

 
為替(17時)
4月21日の東京外国為替市場では、円買いが優勢の展開となった。米長期金利が低下基調であったことから、日米金利差の縮小を背景として米ドルを売る動きが進行。また、日本や上海などアジアの株式相場が軟調に推移したことも、リスク回避の円買いを誘発した。
 
 
米ドル円は134.18円で取引を開始すると、徐々に上値を切り下げる展開となった。一時は134.25円まで上昇したものの、その後は時間とともに下落。一時は133.70円まで水準を切り下げた、133.77円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0969ドルで始まり、軟調に推移した。夕方にかけては一時1.0939ドルまで売り込まれたが、その後は急速に反発し、1.0960ドルで引けた。
 
ユーロ円は147.17円で取引を開始。朝方には147.27円まで上昇したものの、その後は軟調に推移した。一時は146.41円まで下落したが、146.61円まで戻して取引を終えた。
 
債券
10年長期金利 0.457% (-0.008)
 

【注目の市場イベント】
4月25日:S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)
4月27日:米実質GDP(前期比年率)(速報)
4月28日:ユーロ圏GDP(前年比)(速報)
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