米ドルは弱い経済指標を受けて一時下落も、その後は方向感を欠く

【米国】

為替(2023年5月16日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  136.08  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0874  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   147.99  (円)
ポンド円          GBP/JPY   170.47  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2528  (米ドル)
 
5月15日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨ペアはいずれも方向感を欠く展開となった。この日発表された5月のニューヨーク連銀製造業景気指数(前回10.8、予想-3.8、結果-31.8)が市場予想を大幅に下回ると、一時は米ドル売り・円買いが進行。一方、米金利の高止まりを背景として米ドルは底堅さを見せた。また、欧州委員会はこの日、2023年と2024年のユーロ圏の経済やインフレ見通しを上方修正し、一時はユーロ買いを支える材料となった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.00%、10年債が3.50%となっている。
 
米ドル円は135.89円で取引を開始。取引時間前半は値を戻す展開となり、一時は136.20円まで上昇した。しかし、買いは続かず、136.09円まで下落して取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0879ドルで始まり。高値1.0882ドルと安値1.0864ドルの範囲での推移が続いた。大きな動きのないまま、1.0875ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2528ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は147.84円で取引を開始すると、他の主要通貨ペアと同様小動きに終始した。一時は148.13円まで上昇したものの、一方では147.83円まで下落するなど方向感なく推移。147.99円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,348.60   +47.97 (+0.14%)
NASDAQ総合  USD  12,365.21   +80.46 (+0.66%)
S&P500           USD    4,136.28   +12.19 (+0.30%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は小幅に反発した。イエレン米財務長官が米債務上限問題を巡る交渉について進展しているとの認識を示し、投資家心理が改善した。また、直近では5日続落となっていたこともあり、自律反発狙いの買いも入りやすかった。個別ではインテルやエヌビディアなどの半導体関連銘柄などが上昇した一方、通信大手ベライゾンや電気自動車大手テスラなどの下落が目立った。
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.5047%  (+0.038)
NY原油(WTI)   USD/バレル    71.43  (+1.98%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,021.4  (+0.07%)
 
 

【日本】 米インフレ指標や堅調な国内株式相場を背景に円売りが優勢

 
為替(17時)
5月15日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。前週末の米ミシガン大学の調査で期待インフレ率がやや強い内容となり、FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めが続くとの思惑からドル高が先行。円は対ドル、対ユーロでともに下落した。国内株式相場が堅調に推移していることも、リスク先行に伴う円売りを誘った。
 
米ドル円は135.78円で取引を開始し、その後は堅調に推移した。一時は135.73円まで下落したものの、徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は136.27円まで上昇。136.11円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0850ドルで始まり、堅調に推移した。一時は1.0880ドルまで上昇。ただ、引けにかけては反落し、1.0869ドルで引けた。
 
ユーロ円は147.33円で取引を開始。その後は順調に水準を切り上げる展開となった。一時は148.08円まで上昇。ただし、夕方にかけて売り込まれる場面もあり、一時は147.30円まで下落。147.93円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利 0.403% (+0.019)

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