良好な米経済指標を受けて米ドルが上昇、買い一巡後は上げ幅を縮める

【米国】

為替(2023年5月16日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  136.40  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0865  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   148.19  (円)
ポンド円      GBP/JPY   170.23  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2481  (米ドル)

5月16日のニューヨーク外国為替市場では、一時米ドルが買われる展開となった。4月の米鉱工業生産や5月のNAHB住宅市場指数が市場予想を上回ったことで米長期金利が上昇。これに加えて、クリーブランドやリッチモンドの地区連銀総裁が追加的な利上げの必要性について言及したことで、米ドルの買い材料となった。ただし、上昇の一巡後は短期的な利益確定売りにより米ドルは軟調に推移した。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.07%、10年債が3.54%となっている。

米ドル円は136.09円で取引を開始。一時は136.69円まで上昇する場面があった。ただし、買いの一巡後は軟調に推移し、136.41円まで戻して取引を終えた。

ユーロドルは1.0882ドルで始まると、朝方に一時1.0889ドルまで上昇する場面があった。しかし、その後は徐々に水準を切り下げ、一時は1.0855ドルまで下落。そのまま1.0865ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2481ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は148.10円で取引を開始。徐々に水準を切り上げると、一時は148.50円まで上昇した。しかし、取引時間後半には弱含み、一時は148.01円まで下落。148.20円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,012.14   -336.45 (-1.01%)
NASDAQ総合  USD  12,343.05   -22.15 (-0.18%)
S&P500        USD    4,109.90   -26.38 (-0.64%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。ホームセンター大手ホーム・デポが決算で収益見通しを下方修正し、米国での消費が弱含むとの見方が相場の重石となった。個別ではエクソンモービルやシェブロンなどの石油関連銘柄の下落が目立った一方、検索大手アルファベットや電子商取引大手アマゾンなどは上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                      3.5405%  (+0.036)
NY原油(WTI)   USD/バレル    70.86  (-0.79%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   1,993.0  (-1.40%)
 

【日本】 低調な米経済指標や利益確定売りにより米ドル円は下落


為替(17時)
5月16日の東京外国為替市場では、やや円買いが進んだ。前日発表のNY連銀製造業景気指数が市場予想を大幅に下回り、金融引き締めの観測が後退。米ドル円は136円台で利益確定売りが出やすかったことに加え、夕方にかけて米金利が低下したことで軟調に推移した。

米ドル円は136.03円で取引を開始。朝方からほぼ一貫して売られる展開となり、夕方には一時は135.72円まで下落した。そのまま135.85円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0876ドルで始まると、午前中は売り買いが交錯する展開となった。午後になると、一時1.0863ドルまで下落したものの、その後は反発して1.0891ドルまで戻して引けた。

ユーロ円は147.95円で取引を開始。やや軟調な展開となり、一時は147.61円まで下落した。終盤にかけては持ち直し、一時は148.05円まで上昇。そのまま147.96円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.391% (-0.012)

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