米非農業部門雇用者数の上振れを受けて米ドル買いが進行

【米国】

為替(2023年6月3日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  139.96  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0708  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   149.86  (円)
ポンド円      GBP/JPY   174.26  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2450  (米ドル)

6月2日のニューヨーク外国為替市場では、米雇用統計の内容を受けて米ドルが買われる展開となった。この日発表された非農業部門雇用者数(前回253千人、予想190千人、結果339千人)は市場予想を大幅に上回った一方、失業率は3.7%と市場予想の3.5%を下回った。市場では引き続きタイトな労働需給に対する警戒感が優勢となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.50%、10年債が3.69%となっている。

米ドル円は139.25円で取引を開始。米雇用統計の内容を踏まえて水準を切り上げる展開となり、一時は140.07円まで上昇。そのまま底堅く推移し、139.97円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0748ドルで始まると、その後はほぼ一貫して軟調に推移。水準を切り下げる展開となり、そのまま1.0708ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.245ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は149.66円で取引を開始。その後は堅調な展開となり、一時は149.96円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、そのまま149.87円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,762.76   +701.19 (+2.12%)
NASDAQ総合  USD  13,240.77   +139.79 (+1.07%)
S&P500        USD    4,282.37    +61.34 (+1.45%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。米連邦政府の債務上限を停止する法案が上下両院で可決され、市場ではリスクを選好する動きが優勢となった。個別ではTモバイルやAT&Tなどの大手通信株の売りが目立った一方、建設機械大手キャタピラーや農業機械大手ディアなどが上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                      3.6975%  (+0.10)
NY原油(WTI)   USD/バレル    71.74  (+2.38%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,969.60  (-1.24%)
 

【日本】 円売りがやや優勢、米雇用統計を控えて売り買いが交錯する場面も


為替(17時)
6月2日の東京外国為替市場では、やや円売りが優勢となった。国内株式相場が堅調に推移したことを受けて、リスクテイクに伴う円売りが進行。ただし、2日発表予定の米雇用統計を控えて積極的には手掛けにくく、ポジションを調整する動きが出やすかった。

米ドル円は138.74円で取引を開始。朝方から売り買いが交錯する展開となり、一時は138.61円まで下落。取引時間の後半は、夕方頃に一時139.11円まで上昇した後、138.83円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0766ドルで始まると、小幅ながら水準を切り上げる展開となった。一時は1.0779ドルまで上昇したが、取引時間の終盤はやや軟調に推移し、一時は1.0758ドルまで下落。1.0774ドルで引けた。

ユーロ円は149.36円で取引を開始すると、朝方は売り買いが交錯。一時は149.26円まで下落する場面もあった。夕方にかけてはやや強含み、一時は149.71円まで上昇。そのまま149.58円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.411% (-0.005)

【注目の市場イベント】
6月5日:米ISM非製造業景気指数、米造業新規受注(前月比)
6月6日:ユーロ圏小売売上高(前年比)
6月8日:国内GDP(前期比年率)(2次速報)
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