米CPIを受けて米長期金利が上昇、米ドル買いが進む

【米国】

為替(2023年6月14日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  140.22  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0793  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   151.35  (円)
ポンド円      GBP/JPY   176.81  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2612  (米ドル)

6月13日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが上昇する展開となった。米消費者物価指数(CPI、前回4.9%、予想4.2%、結果4.0%)の発表直後は米長期金利が低下し、一時は米ドルが売られた。しかし、CPIのコア指数は依然として高水準に高止まっていることから、FRB(米連邦準備理事会)が7月に利上げを再開する展開が意識された。その後、米長期金利は上昇し、日米金利差の拡大を意識した米ドル買いが優勢となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.67%、10年債が3.82%となっている。

米ドル円は139.52円で取引を開始。一時は139.01円まで下落したものの、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は140.31円まで上昇した。そのまま140.23円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0795ドルで始まると、直後に1.0824ドルまで上昇。しかし、その後は徐々に水準を切り下げと、一時は1.0778ドルまで下落した。終盤にかけても上値の重い展開となり、1.0793ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2612ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は150.61円で取引を開始し、直後に150.25円まで下落。しかし、その後は一転して堅調に推移し、一時は151.38円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、151.35円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,212.12   +145.79 (+0.43%)
NASDAQ総合  USD  13,573.32   +111.40 (+0.83%)
S&P500        USD    4,369.01    +30.07 (+0.69%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。重要イベントの一つである米CPIの発表を終えたことで、短期的にリスク資産である株式を手掛けやすい状況が意識された。個別では電気自動車大手テスラや半導体大手エヌビディアなどが上昇した一方、半導体大手アドバンストマイクロデバイセズやソフトウェア大手セールスフォースなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.826%  (+0.089)
NY原油(WTI)   USD/バレル    69.42  (+3.08%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,958.6  (-0.66%)
 

【日本】 ユーロが米ドルや円など主要通貨に対して買われる


為替(17時)
6月13日の東京外国為替市場では、ユーロ買いが優勢となった。アジアの株式相場の上昇に加え、欧米の株価指数も底堅く推移していることを受け、リスクオンに伴う買いが強まった。一方、米ドル円は発表予定の米CPIを控えて様子見ムードが優勢。米金利の低下によるドル売りで正午すぎに弱含んだが、国内株式相場の上げ幅拡大などを背景として下値は限定的だった。

米ドル円は139.61円で取引を開始。その後はやや方向感を欠く展開となり、高値139.67円と安値139.33円の範囲で推移した。正午過ぎにはやや軟調に推移したが、引けにかけてはやや持ち直し、139.49円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0757ドルで始まると、堅調に推移した。朝方からほぼ一貫して上昇する展開となり、一時は1.0808ドルまで水準を切り上げた。取引時間後半にかけても強含み、1.0800ドルで引けた。

ユーロ円は150.18円で取引を開始。その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は150.78円まで上昇。引けにかけても底堅く推移し、150.64円で取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.416% (-0.008)

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