米ドル円は一時150円台に到達も急速に押し戻される

【米国】

為替(2023年10月4日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  149.05  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0466  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   155.99  (円)
ポンド円         GBP/JPY   179.98  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2076  (米ドル)
 
10月3日のニューヨーク外国為替市場では、引き続き米ドルの買いが進行した。米長期金利が上昇したことを受けて、日米金利差の拡大を意識した円売り・米ドル買いが優勢となった。米ドル円は一時150円台に到達した。ただし、直後には節目達成に伴う利益確定売りによって、急速に米ドル売り・円買いが優勢となった。その後は売り買いが交錯する展開となり、方向感を欠いたまま取引を終えた。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.16%、10年債が4.79%となっている。
 
米ドル円は149.98円で取引を開始。徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は150.16円まで上昇した。しかし、その後は反対売買によって急速に押し戻され、一時は147.89円まで下落。149.05円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0474ドルで始まると、方向感を欠く展開となった。高値1.0486ドルと安値1.0448ドルのレンジで推移し、1.0466ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2076ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は157.08円で取引を開始。一時は157.16円まで上昇したが、米ドル円が急落した動きに伴って、155.01円まで大幅に下落した。ただし、その後は直ぐに反発し、155.99円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,002.38   -430.97 (-1.29%)
NASDAQ総合  USD  13,059.47   -248.3 (-1.87%)
S&P500           USD    4,229.45    -58.94 (-1.37%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。米長期金利が上昇したことを受けて、株式相場にとって重しとなる状況が意識された。個別では半導体大手エヌビディアや電子商取引大手アマゾンなどの下落が目立った一方、半導体大手インテルや小売大手ターゲットなどが上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.7997%  (+0.123)
NY原油(WTI)   USD/バレル    89.23  (+0.68%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,841.5  (-0.14%)
 
 

【日本】 米ドル買いの流れが継続し、米ドル円は150円台に接近

 
為替(17時)
10月3日の東京外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めが長期化するとの見方を背景に米長期金利が上昇。国内株式相場が軟調に推移するなかでも、米ドルを買う動きが続いている。米ドル円は1ドル150円台に接近する場面があった。
 
米ドル円は149.84円で取引を開始。朝方に一時は149.65円まで下落する場面もあったが、その後は反発して徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は149.94円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、149.8円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0480ドルで始まると、取引時間の前半は軟調な展開となり、一時は1.0460ドルまで下落。しかし、取引時間の後半は徐々に水準を切り上げる展開となり、1.0483ドルまで回復して引けた。
 
ユーロ円は157.04円で取引を開始。朝方から軟調な展開となり、一時は156.73円まで下落した。しかし、夕方にかけては反発し、157.02円まで回復して取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.7588% (-0.0130)

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