米インフレ鈍化の見方を背景に米ドル売りが優勢

【米国】

為替（2023年11月20日  6時00分）
米ドル円     　USD/JPY  149.55  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0913  (米ドル)
ユーロ円     　EUR/JPY   163.28  (円)
ポンド円     　GBP/JPY   186.47  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2462  (米ドル)

11月17日のニューヨーク外国為替市場では、引き続き米ドルが売られる展開となった。FRB（米連邦準備理事会）による追加の利上げの観測が後退し、米長期金利の低下を伴って米ドルが下落している。10月の米消費者物価指数（CPI）など、インフレの鈍化を示す経済指標の発表が相次いだ。なお、この日発表された住宅建築許可件数（前回1,473千件、予想1,460千件、結果1,487千件）は市場予想を上回り、住宅市況の底堅さが改めて認識された。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債（長期金利）の利回りを上回る現象（逆イールド）が継続しており、2年債が4.9%、10年債が4.43%となっている。

米ドル円は149.37円で取引を開始。この日は方向感を欠く展開が続き、高値149.88円と安値149.2円の値幅で推移した。引けにかけても膠着した状態が続き、149.56円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0864ドルで始まると、ほぼ一貫して堅調に推移した。一時は1.0914ドルまで上昇し、そのまま高値近辺の水準で取引を終えた。ポンドは、対米ドルで1.2462ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は162.27円で取引を開始。徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は163.33円まで上昇。引けにかけても底堅く推移し、163.29円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,947.28   +1.8 (+0.01%)
NASDAQ総合  USD  14,125.48   +11.8 (+0.08%)
S&P500       　USD    4,514.02    +5.78 (+0.13%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は小動きとなった。FRB（米連邦準備理事会）による利上げ局面が終了したとの見方が株式相場を支えた。個別では石油大手エクソンモービルや電子商取引大手アマゾンなどの上昇が目立った一方、ソフトウェア大手マイクロソフトや検索大手アルファベットなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                  　　　　4.4384%  (+0.004)
NY原油（WTI）   USD/バレル    76.04  (+3.97%)
NY金（COMEX）  USD/オンス  1,984.7  (+0.02%)
 

【日本】　米国のインフレ鈍化を受けて米ドルが売られる

為替（17時）
11月17日の東京外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。国内株式相場の底堅い値動きを背景に円売りが先行し、米ドル円は朝方に上昇する場面があった。しかし、直近で発表された米インフレ指標などを受けて米長期金利が低下したこともあり、夕方にかけては米ドルが売られる展開となった。

米ドル円は150.7円で取引を開始。取引時間の前半には一時150.78円まで上昇する場合があった。しかし、夕方にかけては米ドル売りが先行し、一時は149.76円まで下落。そのまま149.79円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0853ドルで始まると、一時は1.0825ドルまで下落した。しかし、夕方にかけてユーロが強含み、1.0848ドルまで回復して引けた。

ユーロ円は163.57円で取引を開始。取引時間の前半に一時163.61円まで上昇したものの、夕方にかけては下落する展開となった。一時は162.43円まで下落し、そのまま162.49円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.7425% (-0.0430)