米ドル円は方向感を欠くなかでユーロ買いが進行

【米国】

為替（2023年11月27日  6時00分）
米ドル円          USD/JPY  149.44  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0940  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   163.45  (円)
ポンド円          GBP/JPY   188.36  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2601  (米ドル)
 
11月24日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが買われる展開となった。米ドルは材料難で方向感を欠くなか、ユーロ米ドルやユーロ円は高値を追う動きとなった。この日は、ECB（欧州中央銀行）のラガルド総裁はインフレとの闘いが終わっていないと言及したほか、ドイツの経済指標改善を受けてユーロ買いが継続した。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債（長期金利）の利回りを上回る現象（逆イールド）が継続しており、2年債が4.95%、10年債が4.46%となっている。
 
米ドル円は149.57円で取引を開始。売り買いが交錯する展開となり、高値149.67円と安値149.41円の範囲で推移した。引けにかけては軟調に推移し、149.45円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0917ドルで始まると、朝方から堅調に推移し、徐々に水準を切り上げると、一時は1.0949ドルまで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、1.0941ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2601ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は163.28円で取引を開始。徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は163.66円まで上昇した。       引けにかけてはやや反落し、163.46円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  35,390.15   +117.12 (+0.33%)
NASDAQ総合  USD  14,250.86   -15.00 (-0.11%)
S&P500           USD    4,559.34    +2.72 (+0.06%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。年末商戦への期待感から消費関連株の一部に買いが入り、投資家心理を支えた。個別では半導体大手エヌビディアや検索大手アルファベットなどの下落が目立った一方、製薬大手イーライリリーやヘルスケア大手ジョンソンエンドジョンソンなどが上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.4694%  (+0.059)
NY原油（WTI）   USD/バレル    75.54  (-1.06%)
NY金（COMEX）  USD/オンス  2,003.0  (+0.48%)
 
 

【日本】　材料難のなか主要通貨ペアは小動きに終始

 
為替（17時）
11月24日の東京外国為替市場では、主要通貨ペアはいずれも売り買いが交錯する展開となった。午前中に米ドルは上値の重さが認識されると持ち高調整の売りが次第に進んだ。しかし、目立った取引材料のないなかで、午後からの米ドル売りが一巡すると、米ドル円は下値を切り上げる展開となった。
 
米ドル円は149.49円で取引を開始。徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は149.2円まで下落した。しかし、その後は一転して反発する展開となり、149.54円まで回復して取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0907ドルで始まると、取引材料を欠くなかで、一時は1.0895ドルまで下落した。しかし、その後は水準を回復し、1.0919ドルで引けた。
 
ユーロ円は163.03円で取引を開始。朝方から軟調な展開となり、一時は162.73円まで下落した。しかし、午後は一転して反発し、一時は163.29円まで上昇。そのまま163.28円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.7731% (+0.0470)