重要イベント通過で主要通貨は方向感を欠く展開

【米国】

為替(2023年11月3日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  150.45  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0621  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   159.78  (円)
ポンド円         GBP/JPY   183.62  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2202  (米ドル)
 
11月2日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨ペアはいずれも方向感を欠く展開となった。前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて米金融引き締めが長期化することへの懸念が後退するなか、米長期金利が大幅に低下したことで米ドル売りが優勢となった。また、この日発表された新規失業保険申請件数(前回210千件、予想209千件、結果217千件)は市場予想を上回り、労働需給の緩和が意識されたことも米ドルの重石となった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.97%、10年債が4.66%となっている。
 
米ドル円は149.99円で取引を開始。一時は149.85円まで下落する場面もあったが、その後は持ち直す展開となった。ただし、取引時間の後半は膠着した展開となり、150.45円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0664ドルで始まると、朝方に一時は1.0667ドルまで上昇する場面があった。しかし、その後は一転して反落し、1.0622ドルまで下落して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2202ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は159.95円で取引を開始すると、一時は160.08円まで上昇した。しかし、その後は上値の重い展開となり、159.79円まで下落して取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,839.08   +564.5 (+1.70%)
NASDAQ総合  USD  13,294.19   +232.72 (+1.78%)
S&P500           USD    4,317.78    +79.92 (+1.89%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。米国の労働需給緩和を示す経済指標が発表され、FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めの長期化に対する懸念が後退した。個別では電気自動車大手テスラや製薬大手イーライリリーなどの上昇が目立った一方、ソーシャルメディア大手メタプラットフォームズや半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズなどが下落した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.6611%  (-0.071)
NY原油(WTI)   USD/バレル    82.62  (+2.16%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,993.4  (+0.10%)
 
 

【日本】 前日のFOMCを終えて主要通貨ペアは小動きに終始

 
為替(17時)
11月2日の東京外国為替市場では、主要通貨ペアは小動きに終始した。前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を通過して全般的に米ドルは重いとなった。ただ、米長期金利が上昇に転じ、やや上げ幅を拡大する展開となると、米ドルが持ち直す場面も見られた。米ドル円は午前中に150.15円まで下落する場面もあったが、午後には反発する動きも見られた。
 
米ドル円は150.67円で取引を開始。朝方に一時は150.68円まで上昇したものの、その後は軟調な値動きとなった。一時は150.15円まで下落する場面も見られたが、その後はやや反発して150.41円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0579ドルで始まると、段階的にやや水準を切り上げ、一時は1.061ドルまで上昇した。ただ、積極的に上値を買い進む動きは乏しく、1.0601ドルで引けた。
 
ユーロ円は159.38円で取引を開始。朝方から軟調に推移し、一時は159.07円まで下落した。しかし、その後は反発する動きとなり、159.44円まで戻して取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.9109% (-0.043)

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