米経済活動の減速が示され、米ドル売り・円買いが優勢の展開に

【米国】

為替(2023年11月30日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  147.22  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0972  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   161.52  (円)
ポンド円      GBP/JPY   186.68  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2686  (米ドル)

11月29日のニューヨーク外国為替市場では、円が買われる展開となった。米7-9月期の国内総生産(GDP)改定値が予想以上に上方修正されたことなどを受けて、一時は米ドル買いが優勢となった。しかし、この日公表された米地区連銀の経済報告では、米経済活動の減速や労働需要の緩和などが伝わり、米ドルの売り要因となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.67%、10年債が4.26%となっている。

米ドル円は147.62円で取引を開始。取引時間の前半は売り買いが交錯する展開となり、高値147.91円と安値147.08円の値幅で上下した。取引時間の後半にかけては上値の重さが意識される展開となり、147.23円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0985ドルで始まると、やや軟調な展開となり、一時は1.096ドルまで下落した。その後は持ち直して一時は1.0995ドルまで上昇したものの勢いは続かず、1.0972ドルまで下落して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2686ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は162.16円で取引を開始。朝方から軟調な展開となり、一時は161.55円近辺まで水準を切り下げた。その後は一時持ち直す場面もあったが、引けにかけては再び軟調に推移し、161.53円まで下落して取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  35,430.42   +13.43 (+0.04%)
NASDAQ総合  USD  14,258.49   -23.27 (-0.16%)
S&P500        USD    4,550.58    -4.31 (-0.09%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は小動きとなった。FRB(米連邦準備理事会)による利上げ局面が終了したとの見方が強まり、株式相場の支えとなっている。個別ではソーシャルメディア大手メタプラットフォームズや検索大手アルファベットなどの下落が目立った一方、銀行大手バンク・オブ・アメリカやソフトウェア大手セールスフォースなどが上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                      4.2629%  (-0.06)
NY原油(WTI)   USD/バレル    77.72  (+1.48%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,065.2  (+0.14%)
 

【日本】 米長期金利の低下一服で米ドルが買い戻される


為替(17時)
11月29日の東京外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。米長期金利の低下が一服したことも支えとなり、対欧州通貨などに対して米ドルを買い戻す動きが見られた。ただし、前日のFRB理事による発言を受けて、米長期金利は2023年9月以来の低水準まで低下する場面もあった。

米ドル円は147.43円で取引を開始。朝方は一時146.67円まで下落したものの、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。午後には一時147.48円まで上昇し、引けにかけてはやや反落して147.27円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0994ドルで始まると、直後に一時1.1017ドルまで上昇する場面があった。しかし、その後は反落する展開となり、一時は1.0976ドルまで下落。1.0990ドルで引けた。

ユーロ円は162.09円で取引を開始。一時161.56円まで下落したが、その後は堅調な展開となり、午後には一時162.12円まで上昇した。しかし、引けにかけては反落し、161.86円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.676% (-0.074)

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