市場予想を下回る米経済指標を受けて米ドルが売られる

【米国】

為替(2023年12月28日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  141.80  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1106  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   157.49  (円)
ポンド円         GBP/JPY   181.21  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2789  (米ドル)
 
12月27日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。この日発表されたリッチモンド連銀製造業指数(前回-5.0、予想-3.0、結果-11.0)は市場予想を下回った。これを受けて米長期金利の低下が進み、米ドル売りの要因となった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.22%、10年債が3.78%となっている。
 
米ドル円は142.55円で取引を開始。朝方から軟調な展開となり、一時は141.55円まで下落する場面があった。その後一時は持ち直したものの、引けにかけては上値の重さが意識され、141.81円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.1059ドルで始まると、取引時間の前半に一時1.1123ドルまで上昇した。その後は上値の重い展開となり、1.1107ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2789ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は157.63円で取引を開始。取引時間の前半に一時158.39円まで上昇する場面があった。しかし、その後は徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は157.30円まで下落。引けにかけても軟調に推移し、157.50円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  37,656.52   +111.18 (+0.30%)
NASDAQ総合  USD  15,099.18   +24.61 (+0.16%)
S&P500           USD    4,781.58    +6.82 (+0.14%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。FRB(米連邦準備理事会)が2024年の前半に利下げに転じるとの見方が株式相場を支えた。個別では電気自動車大手テスラや製薬大手イーライリリーなどの上昇が目立った一方、検索大手アルファベットや石油大手エクソンモービルなどが下落した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.787%  (-0.112)
NY原油(WTI)   USD/バレル    73.82  (-2.13%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,089.4  (+0.49%)
 
 

【日本】 ユーロ買いが先行し、ユーロ米ドルは高値を追う展開に

 
為替(17時)
12月27日の東京外国為替市場では、ユーロ買いが優勢となった。米長期金利が低下したことを背景にしたユーロ買いが入り、ユーロ米ドルは高値を追う展開となった。また、国内やアジアの株式市場が堅調だったことから、円は売られやすい状況が続いた。
 
米ドル円は142.37円で取引を開始。取引時間の前半は水準を切り上げる展開となり、一時は142.85円まで上昇した。その後は一時反落したものの、夕方にかけては再び上昇し、142.79円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.1043ドルで始まると、朝方は軟調な展開となり、一時は1.1029ドルまで下落した。しかし、その後は徐々に水準を切り上げる、1.1042ドルまで上昇して引けた。
 
ユーロ円は157.25円で取引を開始。取引時間の前半は売り買いが交錯したものの、取引時間の後半は徐々に水準を切り上げる展開となった。引けにかけて強含み、一時は157.78円まで上昇。157.66円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.5936% (-0.035)

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