良好な米経済指標を受け米ドル円は145円に接近

【米国】

為替(2023年6月30日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  144.79  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0864  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   157.29  (円)
ポンド円      GBP/JPY   182.52  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2608  (米ドル)

6月29日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。この日発表された米実質GDP(前期比年率)(確報、前回1.3%、予想1.3%、結果2.0%)は前回発表の改定値から上方修正された。市場では米景気の底堅さを背景に、FRB(米連邦準備理事会)による利上げが長期化するとの見方から、米ドルを買う動きが強まった。また、同日発表された米新規失業保険申請件数も市場予想を下回り、雇用市場の強さが改めて認識された。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.86%、10年債が3.84%となっている。

米ドル円は144.30円で取引を開始。主要経済指標の結果を受けて急速に買われ、一時は144.90円まで上昇した。その後も底堅く推移し、144.79円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0939ドルで始まると、取引時間の前半には一時1.0941ドルまで上昇。しかし、米経済指標の発表後に急落し、一時1.0860ドルまで水準を切り下げた。そのまま軟調に推移し、1.0864ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2608ドル近辺での取引となっている。
ユーロ円は157.84円で取引を開始。その後は上値の重い展開となり、徐々に水準を切り下げた。一時は157.28円まで下落し、そのまま157.30円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,122.42  +269.75 (+0.80%)
NASDAQ総合  USD  13,591.33     -0.42 (-0.00%)
S&P500        USD    4,396.44   +19.57 (+0.45%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。28日に公表された主要銀行のストレステスト(財務健全性審査)の結果を受けて、銀行株を中心に買いが広がった。個別では半導体大手マイクロン・テクノロジーやインテルなどが下落した一方、銀行大手JPモルガン・チェースやウェルズファーゴなどの上昇が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      3.8442%  (+0.134)
NY原油(WTI)   USD/バレル    69.86  (+0.95%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,917.9  (+0.02%)
 

【日本】 為替介入を警戒も、日米金融政策の違いが円売り圧力に


為替(17時)
6月29日の東京外国為替市場では、やや円売りが優勢の展開となった。日本政府による為替介入への警戒感がありながらも、市場では日米金融政策の違いを背景とした米ドル買い・円売りが出やすくなっている。夕方になると、欧州勢の市場参入に伴ってユーロが急速に買われる場面があった。

米ドル円は144.39円で取引を開始。午前中は一時144.14円まで下落する場面があったものの、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。夕方にかけては一時144.69円まで上昇し、144.35円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0916ドルで始まると、取引時間の前半は軟調な展開となり、一時1.0881ドルまで下落した。午後は一転して上昇基調となり、一時は1.0922ドルまで上昇。そのまま底堅く推移し、1.0917ドルで引けた。

ユーロ円は157.60円で取引を開始。朝方は一時157.25円まで下落したものの、その後は徐々に水準を切り上げた。夕方にかけては上値を追う展開となり、一時は157.92円まで上昇。157.58円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.3785% (-0.004)

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