低調な米雇用統計の結果を受けて米ドル売りが先行

【米国】

為替(2023年7月10日  6時00分)
米ドル円       USD/JPY  142.16  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0969  (米ドル)
ユーロ円        EUR/JPY   155.92  (円)
ポンド円          GBP/JPY   182.43  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2838  (米ドル)
 
7月7日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。この日発表された非農業部門雇用者数(NFP)(前月比、前回339千人、予想229千人、結果209千人)は市場予想を下回り、労働需給の逼迫を背景とした金融引き締めの長期化観測が和らいだ。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.95%、10年債が4.06%となっている。
 
米ドル円は143.24円で取引を開始。米雇用統計が発表されると米ドル円は一時乱高下した。その後は水準を切り下げる展開となり、一時は142.07円まで下落。そのまま上値の重い展開となり、142.16円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0888ドルで始まると、米雇用統計の結果を受けて1.0973ドルまで上昇。引けにかけても底堅く推移し、1.0969ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2838ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は155.96円で取引を開始。米雇用統計の発表前後に一時156.37円まで上昇した。その後、一時155.39円まで下落したものの、引けにかけてはやや持ち直して155.93円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  33,734.88   -187.38 (-0.55%)
NASDAQ総合  USD  13,660.72   -18.32 (-0.13%)
S&P500           USD    4,398.95    -12.64 (-0.29%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。この日発表された米雇用統計では、平均時給の伸び率が依然として高水準にあり、市場ではFRB(米連邦準備理事会)による利上げ継続の観測が強まった。個別では半導体大手エヌビディアや電子商取引大手アマゾンなどが上昇した一方、製薬大手のイーライリリーやメルクなどの下落が目立った。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.0656%  (+0.029)
NY原油(WTI)   USD/バレル    73.86  (+2.71%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,932.5  (+0.81%)
 
 

【日本】 軟調な国内株式相場を嫌気して円買いが進行

 
為替(17時)
7月7日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。軟調な国内株式相場を受けてリスク回避に伴う円買いが進行。日本政府による為替介入への警戒感も円買いの追い風となった。
 
米ドル円は144.05円で取引を開始。取引時間の前半には一時144.20円まで上昇する場面があったものの、その後はほぼ一貫して軟調に推移した。一時は143.14円まで下落し、そのまま143.24円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0889ドルで始まると、東京の取引時間では方向感を欠く展開となった。高値1.0900ドルと安値1.0872ドルの範囲で推移し、そのまま1.0876ドルで引けた。
 
ユーロ円は156.86円で取引を開始。その後はほぼ一貫して水準を切り下げる展開となり、155.79円まで下落して取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.4314% (+0.025)

【注目の市場イベント】
7月11日: ユーロ圏ZEW景況感指数
7月12日: 米消費者物価指数(CPI)(前年比)
7月13日: 米生産者物価指数(PPI)(前年比)
7月14日: ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
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