強い米経済統計を受けて米ドル買いが進行、米ドル円は短期的な利益確定も

【米国】

為替(2023年7月17日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  138.79  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1228  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   155.82  (円)
ポンド円      GBP/JPY   181.70  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.3090  (米ドル)

7月14日のニューヨーク外国為替市場では、円が売られる展開となった。直近一週間程度で大幅に円高が進行していたこともあり、足元では短期的な利益確定の動きが発生した。また、この日発表されたミシガン大学消費者信頼感指数(速報、前回64.4、予想65.4、結果72.6)は市場予想を上回り、インフレが減速しているとの見方が弱まった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.74%、10年債が3.83%となっている。

米ドル円は138.54円で取引を開始。取引時間前半には一時138.4円まで下落した。しかし、その後は段階的に水準を切り上げる展開となり、一時は139.16円まで上昇。138.79円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1225ドルで始まると、方向感を欠く展開となった。一時は1.1244ドルまで上昇したものの、勢いは続かず、一時は1.121ドルまで下落した。そのまま1.1229ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.309ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は155.52円で取引を開始。徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は156.14円まで上昇した。引けにかけても堅調に推移し、155.82円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,509.03   +113.88 (+0.33%)
NASDAQ総合  USD  14,113.70   -24.86 (-0.18%)
S&P500        USD    4,505.42    -4.61 (-0.10%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。良好な決算を発表したヘルスケアや金融セクターの株価上昇が指数を押し上げた。個別では医療保険大手ユナイテッドヘルスや製薬大手イーライリリーなどの上昇が目立った一方、石油大手のエクソンモービルやシェブロンなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                  3.8302%  (+0.064)
NY原油(WTI)   USD/バレル    75.42  (-2.31%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,964.4  (-0.03%)
 

【日本】 日銀の政策修正期待が意識されるなか、米長期金利上昇を受けて円安が進行


為替(17時)
7月14日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。日銀による金融緩和政策の修正に対する期待感から、円を買い戻す動きが進行。ただし、午後になると米長期金利が上昇したことで、米ドル買い・円売りに転じた。

米ドル円は138.05円で取引を開始。朝方は軟調な展開となり、一時は137.24円まで下落した。しかし、午後になると反発し、徐々に値を切り上げると、一時は138.47円まで上昇。138.23円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1226ドルで始まると、その後は売り買いが交錯する展開となった。高値1.1243ドルと安値1.1204ドルの範囲で推移し、1.1222ドルで引けた。

ユーロ円は154.97円で取引を開始。朝方は軟調な展開となり、一時は154.17円まで下落した。しかし、その後は上昇に転じ。一時は155.27円まで上昇。155.12円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.4751% (+0.013)
 

【注目の市場イベント】
7月18日: 米小売売上高(前月比)
7月19日: 米住宅着工件数
7月21日: 全国消費者物価指数(CPI)(前年比)
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