日銀総裁の発言を受け政策修正期待が後退、円が売られる

【米国】

為替(2023年7月19日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  138.84  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1228  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   155.89  (円)
ポンド円         GBP/JPY   180.97  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.3035  (米ドル)

7月18日のニューヨーク外国為替市場では、やや円が売られる展開となった。植田日銀総裁がG20財務相・中央銀行総裁会議後の会見で、2%のインフレ達成までにまだ距離があると発言し、日銀が現状の金融緩和政策を修正するとの観測が後退した。なお、この日発表された米小売売上高(前月比、前回0.3%、予想0.5%、結果0.2%)は市場予想を下回った。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.75%、10年債が3.78%となっている。

米ドル円は138.26円で取引を開始。一時は137.72円まで下落したが、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、139.14円まで上昇した。引けにかけてはやや反落し、138.84円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1254ドルで始まると、朝方から軟調な展開となり、一時は1.1209ドルまで下落。引けにかけてはやや反発し、1.1228ドルで取引を終えた。ポンドは、対米ドルで1.3035ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は155.61円で取引を開始。取引開始直後に一時154.88円まで下落したが、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は156.11円まで上昇。引けにかけても底堅く推移し、155.90円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均      USD  34,951.93   366.58 (1.06%)
NASDAQ総合    USD  14,353.64   108.68 (0.76%)
S&P500            USD    4,554.98    32.18 (0.71%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。人工知能(AI)関連の製品発表や金融大手の好決算などが好感され、一部の銘柄が株価指数を押し上げた。個別では半導体大手エヌビディアやソフトウェア大手マイクロソフトなどが上昇した一方、防衛大手ロッキード・マーチンや検索大手アルファベットなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                               3.7883%  (-.021)
NY原油(WTI)    USD/バレル    75.71  (+2.14%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,982.5  (+1.19%)
 

【日本】 中国経済の悪化懸念でリスク回避に伴う円買いが進行

為替(17時)
7月18日の東京外国為替市場では、円の上昇が目立つ展開となった。中国の経済悪化に対する懸念から香港株式相場が大幅安となり、為替市場ではリスク回避に伴う円買いが優勢。米長期金利が低下したことも、米ドル売り・円買いの要因となった。

米ドル円は138.71円で取引を開始。一時は138.93円まで上昇する場面もあったが、その後は徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は138.18円まで下落し、そのまま138.23円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1237ドルで始まると、朝方から徐々に水準を切り上げる展開となった。午後には一時1.1276ドルまで上昇。ただし、引けにかけてはやや反落し、1.1254ドルで引けた。

ユーロ円は155.87円で取引を開始。徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は155.44円まで下落した。引けにかけても軟調に推移し、155.56円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.4817% (+0.007)

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