欧州株高などを受けリスク回避姿勢が緩和、円が売られる展開に

【米国】

為替(2023年8月10日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  143.73  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0973  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   157.74  (円)
ポンド円      GBP/JPY   182.70  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2717  (米ドル)

8月9日のニューヨーク外国為替市場では、円が売られる展開となった。イタリア政府が株式市場の混乱収束を図るため、銀行の超過利潤に課す税の縮小を表明。これにより欧州株式相場が反発し、市場では投資家のリスク回避姿勢の緩和に伴う円売り・ドル買いが優勢となった。ただし、8月10日に発表される7月の米消費者物価指数(CPI)を前に、積極的な取引を控えるムードも強かった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.79%、10年債が4.01%となっている。

米ドル円は143.45円で取引を開始。朝方から軟調な展開となり、徐々に水準を切り下げた。一時は143.75円まで上昇し、引けにかけても底堅く推移したことで、143.73円で取引を終えた。

ユーロドルは1.097ドルで始まると、朝方に一時は1.0995ドルまで上昇した。しかし、その後は軟調な展開となり、1.0974ドルまで下落して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2717ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は157.38円で取引を開始。徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は157.9円まで上昇。引けにかけても底堅く推移し、157.74円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  35,123.36   -191.12 (-0.54%)
NASDAQ総合  USD  13,722.02   -162.29 (-1.17%)
S&P500        USD    4,467.71    -31.67 (-0.70%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。翌日の米CPIを控えて、ポジション調整の売りが先行した。個別では半導体大手エヌビディアや電気自動車大手テスラなどが下落した一方、資本財大手レイセオンや石油大手エクソンモービルなどの上昇が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                  4.0121%  (-0.019)
NY原油(WTI)   USD/バレル    84.4  (+1.88%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,950.6  (-0.46%)
 

【日本】 米ドルが売られる展開、ユーロは底堅さを見せる


為替(17時)
8月9日の東京外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。朝方から米ドル売り・円買いが優勢となり、米ドル円は一時節目の143円近辺まで下落した。午後になると米長期金利が低下幅を縮小したことから、米ドル売りの圧力はやや弱まった。一方、この日はユーロの底堅さが目立ち、ユーロ米ドルは終始堅調に推移した。

米ドル円は143.36円で取引を開始。朝方から軟調な展開となり、一時は143.00円まで下落した。引けにかけてはやや反発し、143.25円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0955ドルで始まると、徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は1.0985ドルまで上昇し、引けにかけても勢いを保ったまま、1.0984ドルで取引を終えた。

ユーロ円は157.04円で取引を開始。取引時間の前半は売り買いが交錯する展開となったが、徐々に水準を切り上げると、一時は157.37円まで上昇。そのままこの日の高値圏で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.5599% (-0.047)

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