米金利上昇で日米金利差の拡大を意識した円売りが優勢

【米国】

為替(2023年8月2日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  143.33  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0983  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   157.43  (円)
ポンド円      GBP/JPY   182.88  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2777  (米ドル)

8月1日のニューヨーク外国為替市場では、円が売られる展開となった。日銀が急速な金利上昇を抑制するとの見方が台頭するなか、米長期金利が上昇したことで日米金利差が拡大し、円売り・米ドル買いを誘った。また、この日発表されたISM製造業景気指数(前回46.0、予想46.8、結果46.4)は前回から小幅に上昇し、米景気の底堅さが意識されたことから、米ドルが買われやすい状況となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.91%、10年債が4.03%となっている。

米ドル円は142.98円で取引を開始。一時は143.55円まで上昇する場面があった。ただ、上昇一巡後はやや反落し、143.34円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0976ドルで始まると、朝方は軟調な展開となり、一時は1.0953ドルまで下落した。その後はやや反発し、引けにかけても底堅く推移して1.0984ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2777ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は156.93円で取引を開始。朝方から堅調に推移し、徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は157.49円まで上昇すると、引けにかけても底堅く推移し、157.44円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  35,630.68   +71.15 (+0.20%)
NASDAQ総合  USD  14,283.91   -62.11 (-0.43%)
S&P500        USD    4,576.73    -12.23 (-0.27%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。好決算を発表した銘柄の上昇が支えとなり、株価指数を押し上げた。個別では電気自動車大手テスラや電子商取引大手アマゾンなどの下落が目立った一方、半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズやソーシャルメディア大手メタプラットフォームズなどは上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                  4.0300%  (+0.073)
NY原油(WTI)   USD/バレル    82.17  (+0.45%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,981.6  (-1.37%)
 

【日本】 国内株式相場が堅調に推移し、リスクテイクに伴う円売りが優勢


為替(17時)
8月1日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。国内株式相場が堅調に推移したことから、リスクテイクに伴う円売りが優勢となった。日経平均株価の上げ幅拡大を受けて円売りに振れ、米ドル円は前日の高値を上抜けると一段高となった。午後には142円80銭近辺まで水準を切り上げ、143円を目指す展開となった。

米ドル円は142.29円で取引を開始。朝方から堅調な展開となり、一時は142.84円まで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、142.72円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0998ドルで始まると、朝方から軟調な展開となり、徐々に水準を切り下げるた。一時は1.097ドルまで下落し、そのまま1.098ドルで引けた。

ユーロ円は156.48円で取引を開始。徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は157.05円まで上昇。しかし、引けにかけてはやや反落し、156.7円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.5893% (-0.009)

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