米雇用統計を控えて手掛けにくい状況、主要通貨ペアは方向感を欠く

【米国】

為替(2023年8月4日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  142.52  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0949  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   156.05  (円)
ポンド円      GBP/JPY   181.15  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2710  (米ドル)

8月3日のニューヨーク外国為替市場では、方向感を欠く展開となった。この日発表されたISM非製造業景気指数(前回53.9、予想53.1、結果52.7)は市場予想を下回り、一時は米ドル売りが進行する場面があった。しかし、4日には米雇用統計の発表を控えており、重要イベントを前に手掛けにくい状況が意識された。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.88%、10年債が4.17%となっている。

米ドル円は142.94円で取引を開始。取引時間の前半には一時142.97円まで上昇する場面があった。しかし、その後は軟調な展開となり、一時は142.07円まで下落。取引時間の後半にはやや回復し、142.53円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0935ドルで始まると、一時は1.0963ドルまで上昇した。引けにかけてはやや反落し、1.0949ドルまで下落して引けた。ポンドは、対米ドルで1.271ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は156.3円で取引を開始。朝方から軟調な展開となり、一時は155.53円まで下落した。しかし、その後反発すると、156.05円まで回復して取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  35,215.89   -66.62 (-0.19%)
NASDAQ総合  USD  13,959.72   -13.73 (-0.10%)
S&P500        USD    4,501.89    -11.5 (-0.25%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。米長期金利が上昇したことを受けて、株式相場にとって重しとなる状況が意識された。個別では電気自動車大手テスラや半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズなどが上昇した一方、決済大手ペイパルや半導体大手クアルコムなどの下落が目立った。

債券・商品先物
米国債10年                      4.1771%  (+0.091)
NY原油(WTI)   USD/バレル    81.73  (+2.48%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,969.3  (-0.07%)
 

【日本】 日銀の臨時の国際買い入れオペ通知で一時は円が売られる


為替(17時)
8月3日の東京外国為替市場では、一時は円が売られる展開となった。日銀が臨時の国債買い入れオペを通知したことに加え、米長期金利が上昇したことなどを受けて、円売り・米ドル買いが優勢となる場面があった。しかし、日本や欧州の株式相場が軟調に推移したことにより、夕方にかけてはリスク回避に伴う円買いが優勢となった。

米ドル円は143.3円で取引を開始。午後になると一時は143.89円まで大幅に値を切り上げる展開となった。しかし、その後は一転して下落に転じ、142.91円まで水準を切り下げて取引を終えた。

ユーロドルは1.0939ドルで始まると、その後は上値の重さが意識される展開となった。一時は1.0914ドルまで下落する場面もあったが、引けにかけてはやや反発し、1.0919ドルで引けた。

ユーロ円は156.76円で取引を開始。米ドル円と似た値動きとなり、一時は157.24円まで急速に上昇した。しかし、夕方にかけては反落し、156.05円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.6488% (+.026)

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