原油高によるインフレ警戒が強まる、米金利上昇で米ドル買いが進行

【米国】

為替(2023年9月20日  6時00分)
米ドル円           USD/JPY  147.87  (円)
ユーロ米ドル    EUR/USD  1.0679  (米ドル)
ユーロ円           EUR/JPY   157.92  (円)
ポンド円           GBP/JPY   183.23  (円)
ポンド米ドル    GBP/USD  1.2392  (米ドル)
 
9月19日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。原油先物価格が上昇していることを背景に、インフレ圧力の高まりを警戒する見方が台頭。市場ではFRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めが長引くことへの警戒感から、米長期金利が上昇し、米ドルを買う動きが強まった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.10%、10年債が4.36%となっている。
 
米ドル円は147.69円で取引を開始。一時は147.63円を付けたものの、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は147.92円まで上昇すると、引けにかけても底堅く推移し、147.87円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0709ドルで始まると、一時は1.0718ドルまで上昇。しかし、その後は軟調な展開となり、一時は1.0676ドルまで下落。引けにかけても軟調に推移し、1.0679ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2392ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は158.16円で取引を開始すると、一時は158.28円まで上昇した。しかし、その後は大幅に水準を切り下げる展開となり、一時は157.81円まで下落。引けにかけてはやや反発し、157.92円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  34,517.73   -106.57 (-0.31%)
NASDAQ総合  USD  13,678.19   -32.04 (-0.23%)
S&P500           USD    4,443.95    -9.57 (-0.22%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。原油先物価格の上昇を受けて、インフレ圧力の高まりを警戒する見方が強まっている。個別では動画大手ウォルトディズニーや半導体大手インテルなどの下落が目立った一方、ソフトウェア大手アドビやソーシャルメディア大手メタプラットフォームズなどが上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.3617%  (+0.055)
NY原油(WTI)   USD/バレル    90.70  (-0.31%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,952.6  (-0.13%)
 
 

【日本】 米金利の上昇を受けて米ドル買い・円売りが一時進行

 
為替(17時)
9月19日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。連休明けの東京市場では国内株式相場が軟調に推移したことを受けて、一時はリスク回避に伴う円買いが優勢となった。しかし、米長期金利が持ち直したことを受けて、日米金利差の拡大を意識した円売り・米ドル買いが優勢となった。
 
米ドル円は147.62円で取引を開始。一時は147.51円まで下落したものの、その後は水準を切り上げる展開となった。一時は147.89円まで上昇し、夕方にかけては大幅に反落して147.65円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0692ドルで始まると、朝方は軟調な展開となり、一時は1.0675ドルまで下落した。しかし、その後は徐々に水準を回復すると、一時は1.0697ドルまで上昇。そのまま1.0695ドルで引けた。
 
ユーロ円は157.82円で取引を開始。この日は方向感を欠く展開となり、高値157.97円と安値157.75円の値幅で推移した。そのまま売り買いが交錯する展開が続き、157.90円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.7136% (+0.009)

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