FOMCの内容を受けて米ドルが強含む展開に

【米国】

為替(2023年9月21日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  148.35  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.066  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   158.15  (円)
ポンド円         GBP/JPY   182.94  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2342  (米ドル)

9月20日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。20日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では市場の想定通り、政策金利の据え置きが決定された。同時に発表された政策金利見通し(ドットチャート)を受けて、金融引き締めが長引くとの見方が強まり、米ドル買いが進んだ。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が5.18%、10年債が4.41%となっている。

米ドル円は147.88円で取引を開始。一時は147.48円まで下落したものの、その後は急速に反発した。大幅に水準を切り上げると、一時は148.36円まで上昇。そのまま148.35円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0702ドルで始まると、一時は1.0737ドルまで上昇。しかし、その後は急速に水準を切り下げ、一時は1.065ドルまで下落。引けにかけても軟調に推移し、1.0661ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2342ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.26円で取引を開始。取引時間の前半に一時は158.45円まで上昇した。その後はやや水準を切り下げる展開となり、一時は157.91円まで下落。引けにかけてはやや反発し、158.15円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,440.88   -76.85 (-0.22%)
NASDAQ総合   USD  13,469.13   -209.06 (-1.53%)
S&P500           USD    4,402.2    -41.75 (-0.94%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。FOMCの結果を受けて、FRB(米連邦準備理事会)による金融引き締めが長期化するとの見方が広がった。個別では検索大手アルファベットや半導体大手エヌビディアなどの下落が目立った一方、医療保険大手ユナイテッド・ヘルスや通信大手AT&Tなどが上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                             4.412%  (+0.05)
NY原油(WTI)    USD/バレル    89.66  (-1.14%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,951.3  (-0.06%)
 

【日本】 米ドル円はストップロスを巻き込み一時148円台に突入

為替(17時)
9月20日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。朝方に伝わった日米当局者の発言により円買い介入への警戒感も広がるなか、米ドル円は上値を試す動きが見られた。米ドル円は一時1ドル148円を突破すると、ストップロスの注文を巻き込みながら上昇を続ける動きとなった。

米ドル円は147.79円で取引を開始。朝方に一時147.69円まで下落したものの、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は148.17円まで上昇し、そのまま148.14円で取引を終えた。

ユーロドルは1.068ドルで始まると、米ドル円と同様に水準を切り上げる展開となった。一時は1.0693ドルまで上昇し、引けにかけても底堅く推移したことで、1.0691ドルで引けた。

ユーロ円は157.83円で取引を開始。取引時間の前半には一時157.78円まで下落する場面もあったが、夕方にかけては一時158.43円まで水準を切り上げた。158.38円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.720% (+0.006)

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