米雇用統計の発表後に米ドル円は乱高下、1ドル146円台を回復

【米国】

為替(2023年9月4日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  146.22  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0775  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   157.58  (円)
ポンド円      GBP/JPY   184.13  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2588  (米ドル)

9月1日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。この日発表された米非農業部門雇用者数(NFP)(前月比、前回187千人、予想165千人、結果187千人)は市場予想を上回り、失業率も3.8%で市場予想よりも悪化した。雇用統計の発表直後は米ドル売り・円買いが進んだものの、その後は一転して米ドル買いが大幅に進行する展開となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.86%、10年債が4.18%となっている。

米ドル円は145.23円で取引を開始。一時は144.45円まで下落したものの、その後は急速に水準を切り上げる展開となった。一時は146.29円まで上昇し、引けにかけても底堅く推移したことで、146.22円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0834ドルで始まると、一時は1.0882ドルまで上昇。しかし、買いは続かず、徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は1.0772ドルまで下落し、そのまま1.0775ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2588ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は157.34円で取引を開始し、その後は方向感を欠く展開となった。一時は157.92円まで上昇したものの、軟調な展開となり、157.59円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,837.71   +115.79 (+0.33%)
NASDAQ総合  USD  14,031.81   -3.15 (-0.02%)
S&P500        USD    4,515.77    +8.11 (+0.18%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。米雇用統計の結果を受けて労働需給の緩和への期待が強まった。米金融引き締め長期化への過度な警戒が和らぎ、株式相場にとっては追い風となった。個別では電気自動車大手テスラや半導体大手エヌビディアなどの下落が目立った一方、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイセズやインテルなどが上昇した。

債券・商品先物
米国債10年                      4.1837%  (+0.075)
NY原油(WTI)   USD/バレル    85.55  (+2.35%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,967.1  (+0.02%)
 

【日本】 米雇用統計を控えて、主要通貨ペアは小動きに終始


為替(17時)
9月1日の東京外国為替市場では、主要通貨ペアは小動きに終始した。この日の夜に発表される米雇用統計を控えて、ポジションを一方向に傾けにくい状況が意識された。ただし、米長期金利がやや下げ渋ったことや国内株式相場が上昇したことなどを受け、米ドルが一時買われる場面も見られた。

米ドル円は145.53円で取引を開始。方向感を欠く展開となり、高値145.7円と安値145.24円の範囲で推移した。引けにかけてもそうした状況は変わらず、145.42円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0842ドルで始まると、午後にかけて一時1.0829ドルまで下落した、しかし、引けにかけてはやや反発し、1.0856ドルで引けた。

ユーロ円は157.8円で取引を開始。その後は小動きに終始し、高値157.97円と安値157.57円の範囲での攻防となった。目立った動きのないまま、157.87円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.6266% (-0.0160)

【注目の市場イベント】
9月5日 製造業新規受注(前月比)
9月6日 ISM非製造業景気指数
9月7日 新規失業保険申請件数
9月8日 実質GDP(前期比年率)(2次速報)
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