FOMC議事要旨や強い米経済指標を受けて米ドルが買われる

【米国】

為替(2024年1月4日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  143.23  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0921  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   156.43  (円)
ポンド円          GBP/JPY   181.45  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2663  (米ドル)
 
1月3日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。この日発表されたISM製造業景気指数(前回46.7、予想47.2、結果47.4)は市場予想を上回った。また、午後にFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨が公表され、継続的なインフレの鈍化が確認されるまで引き締め的な金融政策を維持することが適切だと議論されたことが明らかになった。これらを受けて米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・米ドル買いが優勢となった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.33%、10年債が3.91%となっている。
 
米ドル円は142.94円で取引を開始。朝方から堅調に推移すると、一時は143.73円まで上昇した。しかし、その後は反落して、143.24円まで水準を切り下げて取引を終えた。
 
ユーロドルは1.092ドルで始まると、この日は売り買いが交錯する展開となった。高値1.0939ドルと安値1.0893ドルのレンジで推移し、1.0921ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2663ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は156.09円で取引を開始。徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は156.79円まで上昇した。ただし、一方的な買いは続かず、156.43円まで下落して取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  37,430.19   -284.84 (-0.76%)
NASDAQ総合  USD  14,592.21   -173.73 (-1.18%)
S&P500           USD    4,704.81    -38.01 (-0.8%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は反落となった。景気敏感株や消費関連株などに利益確定の売りが出た。個別では製薬大手イーライリリーや石油大手エクソンモービルなどの上昇が目立った一方、電気自動車大手テスラや電子機器大手アップルなどが下落した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  3.918%  (-0.029)
NY原油(WTI)   USD/バレル    73.02  (+3.57%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,049.3  (-0.88%)
 
 

【日本】 米長期金利の上昇を受けて米ドル買い・円売りが優勢

 
為替(17時)
1月3日の東京外国為替市場では、円が売られる展開となった。米長期金利が上昇したことを受けて、日米金利差の拡大を意識した円売り・米ドル買いが優勢となった。アジアの株式相場は全般的に軟調だったものの、リスク回避に伴う円買いは限定的で、クロス円は総じて底堅い値動きとなった。
 
米ドル円は141.91円で取引を開始。取引時間の前半は売り買いが交錯する展開となったが、午後になると徐々に水準を切り上げた。引けにかけて一段高の展開となり、142.42円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0937ドルで始まると、徐々に水準を切り上げ、一時は1.0964ドルまで上昇。引けにかけても底堅く推移し、1.0960ドルで引けた。
 
ユーロ円は155.19円で取引を開始。この日はほぼ一貫して堅調に推移し、夕方には一段高となったことで156.14円まで上昇した。そのまま156.10円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.6205% (-0.004)

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