期待インフレ率の低下を示す経済統計を受けて米ドルが売られる

【米国】

為替(2024年1月9日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  144.15  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0954  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   157.92  (円)
ポンド円         GBP/JPY   183.83  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2745  (米ドル)

1月8日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが売られる展開となった。ニューヨーク連銀が公表した2023年12月の消費者調査で、1年先の期待インフレ率が前月の3.4%から3.0%に低下し、3年ぶりの低水準を付けた。これを受けて米長期金利が低下し、全般的に米ドル売りが優勢となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.37%、10年債が4.02%となっている。

米ドル円は144.58円で取引を開始。朝方から軟調な展開となり、徐々に水準を切り下げると、一時は143.67円まで下落した。その後は反発する展開となり、144.16円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0938ドルで始まると、一時は1.0979ドルまで上昇した。ただし、その後は一転して軟調に推移し、1.0955ドルまで下落して引けた。ポンドは、対米ドルで1.2745ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.15円で取引を開始。取引時間の前半は徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は157.69円まで下落した。取引時間の後半は徐々に水準を回復する展開となり、157.92円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  37,683.01   +216.9 (+0.58%)
NASDAQ総合   USD  14,843.77   +319.7 (+2.20%)
S&P500           USD    4,763.54    +66.3 (+1.41%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸となった。米長期金利の低下を受けてバリュエーションの高いハイテク株が買われ、株式相場の上昇を支えた。個別では半導体大手エヌビディアや電子商取引大手アマゾンなどの上昇が目立った一方、航空機大手ボーイングや石油大手シェブロンなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                         4.0295%  (-0.012)
NY原油(WTI)    USD/バレル    70.92  (-3.91%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,034.1  (-0.76%)
 

【日本】 アジアの株安などを受けて円買いが優勢の展開に


為替(17時)
1月8日の東京外国為替市場では、円が買われる展開となった。国内株式市場は祝日による休場。そうしたなか、アジア市場の株式相場の下落などを手掛かりとしてリスク回避の円買いが進行した。ただし、米長期金利がやや上昇したことなどを受けて、米ドルが買われる場面も見られた。

米ドル円は144.62円で取引を開始。朝方に一時144.92円まで上昇する場面があった。しかし、その後は徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は144.09円まで下落。引けにかけてはやや反発し、144.42円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0949ドルで始まると、この日は方向感を欠く展開となった。高値1.0953ドルと安値1.0931ドルの値幅での推移が続き、1.0945ドルで引けた。

ユーロ円は158.35円で取引を開始。取引時間の前半に一時は158.49円まで上昇したが、その後は水準を切り下げる展開となった。取引時間の後半には一時157.72円まで下落し、158.07円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.6006% (+0.000)

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