【米国】米経済指標の強い結果を受けてドル買いが先行した
為替(2024年10月1日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.62 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1134 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 159.78 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.09 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3374 (米ドル)
9月30日のニューヨーク外国為替市場は、米シカゴ購買部協会景気指数(予想:46.3、結果:46.6)が予想を上回ると全般でドル買いが先行した。ロンドンフィキシングに絡んだドル買いも入り、ドルは大きく値を伸ばした。ただ、ボスティック米アトランタ連銀総裁やグールズビー米シカゴ連銀総裁が「労働市場が引き続き弱ければ、0.50%の追加利下げの可能性も排除しない」などさらなる利下げを示唆する発言すると、ドルは伸び悩んだ。
米ドル円は、先週金曜日から売りが続いていた反動から、ショートカバーが優勢となった。米シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回るとさらにドル買いが進み、27時台には143.90円まで上値を伸ばした。ただ、ボスティック米アトランタ連銀総裁やグールズビー米シカゴ連銀総裁が複数回の利下げを示唆する発言をすると伸び悩んだ。ただ、パウエルFRB議長がややタカ派寄りの発言した事もあり、下値は限定的だった。
ユーロドルは、ラガルドECB総裁が「最近の物価目標はインフレ率が速やかに目標に戻るという我々の確信を強めるものだ」「次回理事会でこれを考慮する」と述べ、追加利下げに含みを持たせると前半ユーロ売りが先行した。月末のロンドンフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローも観測され、1.1113ドルの日通し安値を付けた。
株式
NYダウ平均 USD 42,319.20 +17.34(+0.04%)
NASDAQ総合 USD 18,190.85 +73.97(+0.40%)
S&P500 USD 5,760.91 +23.92(+0.41%)
株式市場では、NYダウ平均やS&P500で史上最高値を更新した。パウエルFRB議長の発言を受けて、追加の大幅利下げ観測が後退すると売りが強まり、一時380ドル超下落した。ただ、米景気への楽観が続く中で、引けにかけては月末に絡んだ買いが入り上昇に転じた。ハイテク株比率が高いナスダックでは、反発し上昇した。
債券・商品先物
米国債10年 3.783% (+0.029)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.92 (-0.63%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,656.4 (-0.91%)
【日本】日経平均株価の大幅安で円買いが先行したものの、後半は一転して円の買戻しが優勢
為替(17時)
9月30日の東京外国為替市場は、日経平均株価が大幅安でスタートしたこともあり、全般でリスク・オフの円がが先行した。日経平均株価は一時1,900円超安となり3万8,000円台を割り込んだ。もっとも15時以降は円高が大幅に進んだ反動や上海総合が大幅高で引けたことも支援材料となり、円の買戻しが優勢となった。なお10月1日より自民党新総裁となる石破氏は10月27日に総選挙の実施を表明した。
米ドル円は、先週末の自民党総裁選を受けての暴落の反動から、荘重に買い戻しが入ったものの、142.94円を戻り高値に一服した。日経平均株価が大幅安で始まったこともあり、東京市場オープン後にはリスク・オフの円買いが進行し15時前には141.65円まで下押した。ただ、売り一巡後は時間外の米10年債利回りが上昇したことや、売りが続いた反動もあり買い戻しが優勢となり引けまでに142.42円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、全般で円主導の相場となる中で、ユーロ円の失速もありやや上値が重たい状態が続いた。1.1155ドルから1.1173ドルの狭いレンジでの上下となり大きな方向感は出なかった。15時台に1.1155ドルの底堅さを確認すると、欧州勢の本格参入とともにじり高となり、引けまでに1.1166まで上値を伸ばし午前中高値を上抜けた。
ユーロ円は、日経平均株価の大幅安もあり上値が重たくじり安に推移した。ドル円の下落に下値を徐々に広げ、15時台には158.08円の日通し安値を付けた。もっとも、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。欧州株は弱含みでのスタートだったが、この日も上海総合が大幅高で終えたことも支援材料となり、17時までに159.10円まで買い戻しが進んだ。
債券
日本国債10年 0.851% (+0.053)
【市場主要イベント】
1日 日 7‐9月期日銀短観
ユーロ 消費者物価指数
米 ISM製造業景況指数
2日 米 ADP雇用統計
3日 米 ISM非製造業景況指数
4日 米 非農業部門雇用統計