【米国】米経済指標の良好な結果を受けて、全般でドル買いが優勢となった
為替(2024年11月15日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 156.29 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0520 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 164.54 (円)
ポンド円 GBP/JPY 197.82 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2657 (米ドル)
11月14日のニューヨーク外国為替市場は、米卸売り物価指数(予想:2.3%、結果:2.4%)が予想を上回り、米新規失業保険申請件数(予想:22.3万件、結果:21.7万件)が良好な結果であることが伝わると全般でドル買いが先行した。パウエルFRB議長の発言では「堅調な米景気を踏まえれば、利下げを急ぐ必要はない」との見解を示し、今後の金利については「指標と経済見通し次第」と強調したことで再びドル買いが優勢となった。
米ドル円は、米卸売物価指数が予想を上回ったほか、前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも強い内容だったことが伝わると、全般でドル買いが先行した。22時30分過ぎには156.19円まで値を上げた。ただ、156円台では利食いなどが出たため買い一巡後は伸び悩んだ。米10年債利回りが4.38%台まで低下したことも相場の重しとなった。もっとも、パウエルFRB議長の発言を受けて再び強含んだ。
ユーロドルは、デギンドスECB副総裁が「インフレ率が目標の2%に達する軌道にあることを最近のデータが示している」「ECBは一段の利下げ方向に進んでいる」と発言したことでユーロ売り・ドル買いが先行した。20時過ぎには1.0495ドルまで下値を下げたが、10月3日安値の1.0448ドルがサポートとして意識されると1.0582ドルまで買い戻された。ただ、パウエルFRB議長の発言を受けると再びユーロ売り・ドル買いが優勢となり1.0511ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 43,753.83 -206.59(-0.46%)
NASDAQ総合 USD 19,109.29 -126.93(-0.65%)
S&P500 USD 5,949.74 -37.22(-0.62%)
株式市場では、パウエルFRB議長の講演を受けて、FRBによる利下げペースが想定よりも緩やかになるとの見方が強まると、売りが優勢となった。NYダウ平均は週の初めに史上最高値を更新したあとだけに、利益確定目的の売りも出やすかった。ハイテク株比率が高いナスダックでは、上昇が続いていたテスラが5%超下落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.441% (-0.004)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.59 (+0.74%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,572.5 (-0.26%)
【日本】日経平均株価や中国・香港株が軟調に推移したことで、午後以降はリスク回避の円買いが入った
為替(17時)
11月14日の東京外国為替市場は、米10年債利回りが4.48%まで上昇したことを受けて全般でドル買いが優勢となった。ただ一時360円超高となった日経平均株価が後場にはマイナスに転じたことや、中国・香港株が軟調に推移していることで、午後にはリスク回避の円買いが進行した。もっとも円買いの勢いは限定的だった。
米ドル円は、時間外の米10年債利回りが4.48%まで上昇したことや、東京仲値にかけたドル買いも支えとなり堅調に推移した。12時前には156.05円まで上値を伸ばした。156円台まで乗せた後も、財務高官などから円安をけん制するような発言が聞かれないこともあり、156.13円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。その後は軟調なまま引けた中国株もリスク回避の動きを意識させ、一時155.69円までドル売り・円買いが進んだが、底値も堅かった。
ユーロドルは、トランプ政権誕生に伴い、ドルや米金利の先高観が一段と高まる中で昨日安値の1.0556ドルを下抜け、14時台には1.0533ドルまで下値を広げた。売りが一巡すると1.0554ドルまで下げ渋ったが、依然として上値は重たく1.054ドル台で揉み合った。
ユーロ円は、ドル円の上昇に連れる形で164.61円まで上値を伸ばした。対ドルで円とユーロがともに売られていることから方向感を迷う相場となったが、ややユーロ買い・円売りが優勢となり、12時前には164.66円まで上値を伸ばした。その後は上値が重たくなり164.50円前後でもみ合ったが、中国・香港株も重しとなり、164.27円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.058% (+0.014)
【市場主要イベント】
15日 日 7-9月期四半期実質GDP
英 7-9月期四半期GDP
米 小売売上高