【米国】米10年債利回りの低下を背景に全般でドル売りが先行した
為替(2024年11月26日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 154.13 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0492 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.72 (円)
ポンド円 GBP/JPY 193.73 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2566 (米ドル)
11月25日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが低下していることを受けて全般でドル売りが先行した。米10年債利回りは引けまでに4.26%まで低下した。ナーゲル独連銀総裁は、「ディスインフレに対する自信は高まっている」「リスクが残るため、利下げは段階的に行う必要がある」「トランプ政権での対外関税が欧州圏のインフレを押し上げるリスクとして残っている」とした。
米ドル円は、米10年債利回りが4.28%台まで低下したことを受けて22時30分過ぎには153.62円まで下押した。ただ、アジア時間に付けた日通し安値153.55円が目先のサポートとして意識されると売りは一服し買戻しが優勢となった。一時154.51円まで買い戻されたが、米2年債利回りが好調だったこともあり、米10年債利回りが4.26%台まで低下幅を拡大したことで上値は重たかった。
ユーロドルは、独10年債利回り2.24%台で推移し、米10年債利回りが4.28%台まで低下したことで、23時前には1.0529ドルまで強含みした。米10年債利回りの低下に伴うドル売りが一服すると、ドルの買戻しが優勢となり1.0466ドルまで押し戻された。
株式
NYダウ平均 USD 44,732.38 +440.96(+0.99%)
NASDAQ総合 USD 19,054.89 +53.22(+0.28%)
S&P500 USD 5,987.27 +19.45(+0.32%)
株式市場では、NYダウ平均が4日続伸し史上最高値を更新した。トランプ次期大統領が財務長官に財政規律を重視するベッセント氏を指名したと伝わると、金融市場の安定性につながるとの期待から、買いが先行した。米10年債利回りが低下していることで株式の相対的な割高感が薄れたことも相場の支援材料となった。
債券・商品先物
米国債10年 4.265% (-0.153)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.95 (-2.94%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,627.3 (-2.97%)
【日本】ドル売りが先行したものの、その後は全般でドル買いが優勢となった
為替(17時)
11月25日の東京外国為替市場は、週明けで全般でドル売り方向に窓を開けてスタートした。トランプ次期大統領が財政規律を重視するベッセント氏を財務長官に起用する事を発表したためだ。ただ、ベッセント氏が「トランプ氏の減税公約を重要視する。ドルの準備通貨としての地位を維持する」との発言から全般でドル買いが優勢となった。先週末にNYダウ平均が史上最高値を更新したことも好感され、ドル買いが優勢となった。
米ドル円は、トランプ次期大統領が次期財務長官に財政規律を重視するスコット・ベッセント氏を指名したことを受けて、週明けの早朝はした方方向に窓を開けてスタートした。時間外の米10年債利回りが低下していることを受けて売り圧力が強くなり、11時台には153.54円まで下押した。ただベッセント氏が「優先事項はトランプ大統領の減税公約を実行することだ」「ドルの準備通貨としての世界での地位を維持する」といった発言から、一転してショートカバーが優勢となり、17時までに154.55円まで買い戻された。
ユーロドルは、週明け上方向に窓を開け、1.0501ドルまで上値を伸ばした。ただ、前週までのユーロ売り圧力が依然として意識されていることもあり上値は重たかった。ただ下値も堅く小幅なレンジでもみ合った。欧州勢が参入すると、ドルの買戻しが優勢となり、17時までに1.0449ドルまで下押した。
ユーロ円は、ドル円の下落に連れて160.98円まで下押したが、ドル円が反発上昇したことを受けて、ユーロ円も買いが優勢となり161.98円まで上値を伸ばした。ただ欧州勢参入後にユーロドルが下落したことを受けて、ユーロ円も売り押され161.30円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.071% (-0.019)
【市場主要イベント】
26日 米 新築住宅販売件数
米 FOMC議事要旨
27日 新 RBNZ政策金利
米 7-9月期四半期GDP
米 PCEデフレーター
28日 ユーロ 消費者信頼感
独 消費者物価指数
29日 ユーロ 消費者物価指数
加 7-9月期四半期GDP