FOMC議事要旨では緩やかな利下げを支持する声が多かったものの、米10年債利回りの回復を受けて、ドル買いが優勢となった

【米国】米感謝祭ウィークが始まり、流動性が低下する中で一時調整目的のドル売りも入った

為替(2024年11月27日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   153.04 (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0480  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   160.40   (円)
ポンド円          GBP/JPY   192.19  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2557  (米ドル)

 
11月26日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.27%まで低下するとドル売りが先行した。もっとも、その後は米10年債利回りが4.32%台まで回復したことでドル買いが優勢となった。FOMC議事要旨では緩やかな利下げを支持する声が多かったことや調整目的のドル売りも入った事で、一時ドル売りが優勢となるも米10年債利回りが前日比でプラス圏を維持したことで、積極的なドル売りの展開とはならなかった。
 
米ドル円は、イスラエルはレバノンとの停戦について協議を開始すると報じられていたものの、イスラエル軍がレバノン南部を空爆したとの報道で、一時152.98円まで下値を広げた。売り一巡後には153.71円まで買戻しが入ったものの、FOMC議事要旨では緩やかな利下げに支持が多かったこともあり、再びドル売りが強まった。
 
ユーロドルは、調整目的のドル売りが先行し、1.0544ドルまで上値を伸ばした。ただ、あくまでも調整目的であり、買いは長続きせず米10年債利回りが上昇したことを受けてドル買いが優勢となると、27時台には1.0456ドルまで下値を広げた。
 
株式
NYダウ平均       USD   44,858.59          +126.21(+0.28%)
NASDAQ総合    USD   19,172.81            +117.92(+0.61%)
S&P500             USD     6,021.81             +34.54(+0.57%)

株式市場では、NYダウ平均が5日続伸し史上最高値を更新した。S&P500でも過去最高値を更新した。トランプ次期大統領による関税強化発言を受けて米国と各国の貿易摩擦が激化するとの見方が広がると、投資家がリスク回避姿勢を強め売りが先行した。ただ米景気の底堅さからマイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、セールスフォースなどに買いが集まり、指数を押し上げた。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.300%      (+0.035)
NY原油(WTI)     USD/バレル   68.52         (-0.62%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,632.1       (+0.18%)
 

【日本】トランプ次期大統領が関税についてSNSで発信すると、全般でドル買いが先行した

 
為替(17時)
11月26日の東京外国為替市場は、トランプ次期大統領が「中国・カナダ・メキシコに対して10~25%の関税を課す」とSNSで発表すると、中国・カナダ・メキシコ通貨安となった。トランプ関税の影響が欧州まで波及するのではないかとの思惑もあり、ユーロも売られ全般でドル高となった。トランプ関税を嫌気し日経平均株価は一時700円超安となった。
 
米ドル円は、対カナダドルやメキシコペソでのドルの急騰を受けて154.48円まで上昇したが、次第にクロス円の下落に連れて失速した。午後に入っても下落の流れは継続し、一時153.54円まで下押した。ただ欧州時間に入り時間外の米10年債利回りが4.29%台まで上昇したことを手掛かりにショートカバーが優勢となり、154.21円まで買い戻された。
 
ユーロドルは、トランプ次期大統領が中国やカナダに対しての関税について発言すると、悪影響が欧州にも波及するという懸念が高まり、ユーロ売り・ドル買いが先行した。またNATO加盟国に防衛費負担の増額をする可能性も高まり、1.0424ドルまで下押した。その後ドル買いが一服すると1.0490ドルまで買い戻されたが上値は重たく、1.0475ドル前後でもみ合った。
 
ユーロ円は、日経兵器株価がトランプ関税を嫌気し反落して始まり、500円超安まで売られると、ユーロ売り・円買いが先行し160.55円まで下押した。売りが一服すると、ショートカバーが入り徐々に安値を切り上げた。16時台には161.65円まで上値を伸ばした。
 
債券
日本国債10年   1.070%     (-0.001)
 

【市場主要イベント】
27日 新   RBNZ政策金利
   米   7-9月期四半期GDP
   米   PCEデフレーター
28日 ユーロ 消費者信頼感
   独   消費者物価指数
29日 ユーロ 消費者物価指数
   加   7-9月期四半期GDP
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