【米国】欧米のインフレ統計を前にポジションの調整
為替(2024年2月29日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 150.68 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0838 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.31 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.77 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2660 (米ドル)
2月28日のニューヨーク外国為替市場は、米第4四半期GDP【改定値】(予想:3.3%、結果:3.2%)は予想を若干下回る形となったが、おおむね市場予想の範囲内となった。その一方で、個人消費【改定値】やコアPCEは予想よりも若干上振れる結果となった。
米ドル円は、欧州市場序盤のドル買いは一服し、ロンドン時間の高値は超えられなかった。しかしその後は再び買いが入り、24時台には150.84円の高値を付け、26日の高値をわずかに上抜けた。しかし上値は重く押し戻される形となり、150.7円台で揉み合い150.68円で引けた。ボスティック:アトランタ連銀総裁の「インフレに関してはまだ対応が必要。政策に忍耐強くいることができる。」という発言があったが、サプライズ要素はなく、史上への影響は限定的だった。
ユーロドルは、ロンドン時間に付けた1.0796ドルの安値からの反発の流れを引き継ぎ、ドル安ユーロ高の流れとなった。
しかし上値は重く日通し東京時間早朝の日通し高値を上抜けることができず、ユーロの買戻しは、1.0845ドルまでにとどまった。その後は勢いを失い揉み合いとなり、1.0838ドルで引けた。
株式
NYダウ平均 USD 38,953.08 -18.98(-0.04%)
NASDAQ総合 USD 15,949.62 -89.03(-0.54%)
S&P500 USD 5,070.26 -9.56(-0.18%)
株式市場では、米国のインフレ圧力が予想以上に長引くのではないかという懸念から、売りが先行した。ユナイテッドヘルスに独占禁止法違反の容疑で調査が入ったとの報道が伝わると、株価が急落した。これも相場を押し下げる要因となったが、一巡後は押し目買いが入り下げ幅も縮小した。
債券・商品先物
米国債10年 4.268 (-0.043)
NY原油(WTI) USD/バレル 78.07 (-0.37%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2043.1 2039.5 (+0.17%)
【日本】全般ドル買いの流れ、株式市場は高値圏でもみ合い
為替(17時)
2月28日の東京外国為替市場は、米10年債利回りが4.28%台まで割り込むタイミングもあったが、すぐに4.29%台を回復し、全般でドル買いの流れが続いた。米国株式市場の今後の堅調な推移を予想し、米国市場への投資もドル買いの要因となっている。
米ドル円は、午前中に150.37円まで安値を押し下げるも底値は固く、午後からは全般ドル買いの流れとなったことに歩調を合わせ、150.75円まで強含んだ。2月13日に付けた年初来の高値150.88円も意識される展開となっている。
ユーロドルは、じり安でオープンから引けまで軟調に推移し、1.0816ドルまで安値を押し下げた。23日から26日にかけて下げ渋っていた1.0813ドルの手前では一時戻りを見せるも、勢いはなく1.0823ドルで引けた。
ユーロ円は、ドル円とユーロドルの動きに挟まれて、162.98円まで安値を押し下げるも底堅く、ユーロドルの下げ渋りとともに折り返し163.15円まで戻し、引けた。
債券
10年長期金利 0.696 0.687% (+0.009)
【市場主要イベント】
29日 豪 小売売上高
加 第4四半期GDP
米 PCEデフレーター
米 7年債入札
1 日 米 ISM製造業景況指数
米 ミシガン大消費者物価指数