聖金曜日（グッドフライデー）で主要市場が休場

【米国】パウエルFRB議長の発言を受け、FRB利下げ観測は後退

為替（2024年3月30日  6時00分）
米ドル円         USD/JPY   151.35  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0792  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   163.19 (円)
ポンド円         GBP/JPY   190.90  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2616    (米ドル)

 
3月29日のニューヨーク外国為替市場は、米個人支出価格指数（PCEデフレーター）は市場の予想通りの結果となった。パウエル議長のサンフランシスコ連銀で開催されたイベントで、「本日のPCEデフレーターは予想通りであった」としたものの「利下げを急ぐ必要はない」との考えを示したことで、相場を下支えした。
 
米ドル円は、米商務省が発表した米個人消費支出価格指数と食品とエネルギーを除くコア指数が予想通りの結果となったが、米卸売物価指数が予想を上回る結果となった事から、米連邦準備理事会（FRB）が重視する米PCEデフレーターの上振れを警戒する向きは多く、結果的にドル売りで反応した。もっとも前日安値の151.15円を目先のサポートとして働くとじり高となった。
 
ユーロドルは、前日安値の1.0775ドルをサポートとして反発上昇するも上値は限定的で、売り戻された。その後は1.079ドル前後で揉み合いが続いた。聖金曜日（グッドフライデー）で、欧州の多くの市場が休場となったことで、市場参加者も少なく動意が薄い展開となった。
 
株式
NYダウ平均       USD   39,822.89   ±0(±0%)
NASDAQ総合    USD   16,367.04   ±0(±0％)
S&P500             USD    5,256.14    ±0(±0%)

株式市場では、聖金曜日（グッドフライデー）の祝日で休場となった。
 
債券・商品先物
米国債10年                     　　       4.206     (+0.004)
NY原油（WTI）     USD/バレル   82.66     (±0%)
NY金（COMEX）  USD/オンス   2,254.8  (±0%)
 

【日本】神田財務官の円安けん制発言があったが、市場の反応は限定的

為替(17時）

3月29日の東京外国為替市場は、聖金曜日（グッドフライデー）で欧州やカナダなど主要市場が休場であることから、積極的な動きを見せることはなく全般で揉み合いが続いた。神田財務官の円安をけん制する発言もあったが、市場の反応は限定的だった。引けにかけては、仏消費者物価指数が予想を下回ると、ユーロが売られる展開となった。
 
米ドル円は、年度末の仲値にかけて一部の邦銀で余剰（ドル売り）となると151.18円までよわ含んだ。もっとも底値は固く、買い戻されると徐々に上値を伸ばした。しかし神田財務官の「行き過ぎた行動に対してあらゆる手段を排除せずに適切に対応する」「為替市場の動向を高い緊張感をもって注視する」との発言を受けて、再びドルが売られた。その後はもみ合いが続いた。
 
ユーロドルは、ユーロ円が下押すタイミングで安値を下押したが、聖金曜日（グッドフライデー）で参加者が少ない中で一巡後は安値圏で動意が鈍り、揉み合いが続いた。引け前に仏消費者物価指数【前月比】（予想：0.5％、結果：0.2%）が予想を下回るとユーロ売りが進行し1.0768ドルまで安値を押し下げた。
 
ユーロ円は、仲値にかけてドル円の下落につられ安値を押し下げた。その後の戻しも限定的で、下げ幅を拡大する動きとなり162.94円まで安値を押し下げた。その後は夕方にかけて徐々に買戻しが入るも引け前の仏消費者物価指数が予想を下回るとユーロ売りが進み、午前中の安値まで売られた。

債券
10年長期金利  0.733％ (+0.029)
 
【市場主要イベント】
1日　　日　　　第1四半期日銀短観
 　　　 米　　　ISM製造業景況指数
2日　　豪　　　RBA議事録公表
　　　  独　　　消費者物価指数
　　　  米　　　JOLTS求人
3日　　ユーロ　消費者物価指数
　　　  米　　　ADP雇用統計
　　　  米　　　ISM非製造業景況指数　
　　　  米　　　パウエルFRB議長発言
4日　　加　　　貿易収支
　　　  米　　　新規失業保険申請件数
　　　  米　　　貿易収支
5日　　豪　　　貿易収支
　　　  加　　　失業率
　　　  米　　　雇用統計

今週の経済指標