【米国】米10年債利回りは上昇、FRB早期利下げ観測は後退
為替(2024年4月3日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.55 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0769 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.07 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.52 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2573 (米ドル)
4月2日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.405%まで上昇するとドル買いが優勢となった。メスター米クリーブランド連銀総裁は「FRBが年内に利下げを開始するとの見方を維持しているが、利下げが可能かどうかを裏付けるデータをなお確認する必要がある」と発言し、早期利下げには慎重な考えを示した。
米ドル円は、対ユーロ中心にドル売りが進行すると、円に対してもドル売りが優勢となった。東京時間に付けた151.66円を割り込むと、一時151.46円まで安値を押し下げた。ただ、FRBの利下げ観測が後退する中で、下値は限定的だった。また米10年債利回りが、4.405%まで上昇したことも相場を下支えした。
ユーロドルは、独長期金利の大幅な上昇などを手掛かりに、ユーロ買いが優勢となった。ニューヨーク市場に入っても全般でユーロ買いの流れは継続し、23時台には1.0779ドルまで上値を伸ばした。ただ前日高値を上抜けることはできなかった。米利下げ開始時期の後退が観測される中で、欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近付いているとの見方は強まっている。
株式
NYダウ平均 USD 39,173.45 -380.11(-0.96%)
NASDAQ総合 USD 16,242.84 -152.05(-0.92%)
S&P500 USD 5,205.86 -37.56(-0.71%)
株式市場では、米利下げ時期が後ずれするとの観測が高まる中で、米10年債利回りが上昇すると株式の相対的な割高感が意識されて、幅広い銘柄で売りが出やすくなった。NYダウ平均では、一時500ドル超下げる場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 4.353 (+0.040)
NY原油(WTI) USD/バレル 84.84 (+1.67%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2301.0 (+1.25%)
【日本】独長期金利上昇とPMIの上方修正で、ユーロ買いが優勢
為替(17時)
4月2日の東京外国為替市場は、クロス円で上値を試す動きが出たものの日本当局による為替介入への警戒感から一方的な上昇とはなりにくかった。欧州圏では独・仏製造業購買担当者景気指数(PMI)が速報値から上方修正されたっことを受け、引けにかけてはユーロ買いが入りやすくなりドルは売られる展開となった。
米ドル円は、東京市場仲値通過後にも堅調な推移をして151.80円まで上値を伸ばした。もっとも日本当局による為替介入への警戒感も高まっていることから一方的な上昇とはならず、売り戻された。対欧州通貨でドル売りが進んだこともあり、引けにかけては151.66円まで下押した。
ユーロドルは、ドル円の上昇に合わせてドルが買われる展開となり、1.0724ドルまで安値を押し下げた。しかしその後は、独長期金利の上昇を手掛かりにユーロ買いが進行した。独・仏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が速報値と比べて上方修正されたこともユーロ買いを誘った。
ユーロ円は、方向感が定まらず揉み合いが続く展開となった。東京オープンとともに162.61円まで下押したものの底値は固く、ドル円の上昇に合わせて162.94円まで上昇した。その後は何度か上値を試すも押し戻され、162.90円で引けた。
債券
10年長期金利 0.755% (+0.014)
【市場主要イベント】
3日 ユーロ 消費者物価指数
米 ADP雇用統計
米 ISM非製造業景況指数
米 パウエルFRB議長発言
4日 加 貿易収支
米 新規失業保険申請件数
米 貿易収支
5日 豪 貿易収支
加 失業率
米 雇用統計