【米国】FRBと日本当局の政策をめぐり相場は揉み合いが続いた
為替(2024年4月10日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.72 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0856 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 164.67 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.36 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2677 (米ドル)
4月9日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.35%台まで低下したことでドル売りが先行した。しかし、FRBによる利下げ開始時期の後退観測は高いままでその後はづrが買われる展開となり、相場は均衡した。10日の米消費者物価指数の発表を前に様子見ムードが広がっている。
米ドル円は、日本当局による為替介入への警戒感が根強い中で、「日銀は今月25日から26日のの金融政策決定会合で、2024年度の物価見通しの上方修正を議論する公算が大きい」との一部報道が伝わると、円買いドル売りが先行した。ただFRBの利下げ開始時期が後ずれするとの観測が高まる中で、押し目を拾いたい向きは多く下押しも限定的だった。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下に伴いユーロ買いドル売りが先行し、一時1.0855ドルの日通し高値を付けた。しかしユーロ円の下落をきっかけにユーロ売り・ドル買いがでると売り戻され1.0847ドルまで下押し、日通し安値を更新した。
株式
NYダウ平均 USD 38,884.12 -13.88(-0.03%)
NASDAQ総合 USD 16,307.70 +50.97(+0.31%)
S&P500 USD 5,210.01 +6.31(+0.12%)
株式市場では、10日の米消費者物価指数(CPI)に加えて、12日から始まる米大手銀行の決算内容を見極めたいとの雰囲気が強く、相場は乱高下した。ダウ平均は買い先行で始まった後は、一時320ドル超下落したものの、引けにかけては急速に下げ幅を縮めた。
債券・商品先物
米国債10年 4.366 (-0.056)
NY原油(WTI) USD/バレル 84.64 (-1.37%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2372.0 (+0.57%)
【日本】米消費者物価指数の発表を前に様子見ムードが広がる
為替(17時)
4月9日の東京外国為替市場は、全般で小幅な値動きでのもみあいの相場となった。10日に控えている米消費者物価指数の発表を前に、様子見ムードが広がっている。為替の変動について、鈴木財務相が円安の進行をけん制する発言をしたが、市場の反応は限定的で大きな影響は及ぼさなかった。
米ドル円は、底堅さが継続し堅調に推移した。引き続き1990年以来の152円台をにらんだ動きで推移している。鈴木財務相の「高い緊張感をもって市場の動向を見ている」「過度な動きにはあらゆる手段で対処する」といった円安をけん制する発言もあったが、市場の反応は限定的だった。
ユーロドルは、じり安となった。オープンから下値を押し下げ、12時台には1.0853ドルの安値を付けた。その後一時的に反発上昇を見せるも上値は限定的で、引けにかけては1.0851ドルまで安値を下押した。
ユーロ円は、前週からの上昇が一服し、もみ合いの相場が続いた。165円の節目を前に利益確定目的の売りも入りやすかった。また欧州株の弱含みも相場の重しとなり、積極的に上を試すような動きにはならなかった。
債券
10年長期金利 0.779% (-0.003)
【市場主要イベント】
10日 新 RBNZ政策金利&声明発表
米 消費者物価指数
加 BOC政策金利&声明発表
米 FOMC議事録公表
11日 ユーロ ECB政策金利&声明発表
米 生産者物価指数
ユーロ ラガルドECB総裁の記者会見
12日 英 GDP
米 ミシガン大消費者信頼感指数