インフレ指標の堅調な結果でFRBの利下げ時期の後退が懸念され、米株安が進行

【米国】経済指標の結果を受けて米10年債利回りが大幅上昇し、ドル買いが優勢

為替(2024年4月26日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   155.61  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0728  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   166.89 (円)
ポンド円         GBP/JPY   194.75  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2510    (米ドル)

 
4月25日のニューヨーク外国為替市場は、米商務省が発表した1月~3月期国内総生産(GDP)速報値(予想2.4%、結果1.6%)が予想を下回ると、ドル売りが先行した。ただFRBが重要視しているインフレ指標である、個人消費支出コア価格指数(予想:3.4%、結果:3.7%)が予想を上回ると一転ドル買いが優勢となった。
 
米ドル円は、米商務省発表のGDP速報値が予想を下回るとドル売りが優勢となり、155.30円まで安値を押し下げた。ただFRBが重要視している個人消費支出コア指数が予想を上回ると、一転ドル買いが優勢となった。ただ一部報道で「26日の日銀金融政策決定会合では国債買い入れを縮小し、量的引き締め局面に移行を検討する」との報道が伝わると、円買いで反応した。
 
ユーロドルは、米GDP速報値が予想を下回ったことで、一時1.0740ドルの日通し高値を付けた。ただ同時に発表された個人消費支出コア指数が予想を上回ると一転ドル買いが優勢となり、1.0678ドルの日通し安値を付けた。もっともその後はドル売りが優勢となり日通し高値目前まで持ち直した。
 
株式
NYダウ平均       USD   38,087.94       -378.26(-0.98%)
NASDAQ総合    USD   15,615.28         -98.69(-0.62%)
S&P500             USD     5,048.29         -24.04(-0.47%)

株式市場では、米GDP速報値が予想を下回ったものの、個人消費支出コア価格指数が予想を上回ったことで、FRBによる金融政策の先行き不透明感が意識されて売りが優勢となった。NYダウ平均は一時700ドル超下落する場面もあった。決算内容が嫌気されたキャタピラーが7%超下落したほか、売り上げ見通しが予想を下回ったメタプラットフォームズが10%超下げた。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.706      (+0.062)
NY原油(WTI)     USD/バレル   83.40      (+1.06%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,344.6   (+0.67%)
 

【日本】日本当局の為替介入が実施されないことから、対円で円売りが加速している

為替(17時)

4月25日の東京外国為替市場は、米ドル円が節目となる155円を超えても為替介入を実施しないことから、強気の円売りが出る場面があった。米10年債利回りが4.65%前後と高値圏wp維持していることも相場を支える展開となった。
 
米ドル円は、節目となる155.00円を上抜けても日本当局によるドル売り・円買い介入が実施されないことから、上昇に勢いを付けて155.74円まで上値を伸ばした。その後は買いの勢いが一服し、やや売り戻しが入ったが底値は固く155.56円までにとどまった。
 
ユーロドルは、底堅くユーロ円の上昇に合わせてユーロ買いが進行した。前日の高値を上抜けて、1.0727ドルまで上値を伸ばした。その後は買いが一服し、押し戻される場面もあったが、その後は再び上昇し1.0720ドルまで上昇し引けた。
 
ユーロ円は、東京オープンから堅調に推移し、じり高となった。欧州勢が対円に対して買いで参入すると一時166.98円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。節目の167円を前に一旦上値は抑えられているが、その他の対円が引き続き買われているため、下値は限定的だった。
 
債券
10年長期金利  0.889% (+0.005)
 
【市場主要イベント】
26日 日   全国消費者物価指数
   豪   第1四半期生産者物価指数
   日   BOJ政策金利&声明発表
   米   個人所得
   米   PCEデフレーター
   米   ミシガン大消費者信頼感指数

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