ミシガン大消費者信頼感指数が予想を下回るも、インフレ期待は高くドル買いが優勢

【米国】米10年債利回りが4.5％まで上昇でドル買いが優勢となった

為替（2024年5月11日  6時00分）
米ドル円         USD/JPY   155.75  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0770  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   167.76 (円)
ポンド円         GBP/JPY   195.06  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2524    (米ドル)

 
5月10日のニューヨーク外国為替市場は、米ミシガン大消費者信頼感指数（予想：76.0、結果：67.4）が予想を下回ると一時ドル売りで反応したものの、同時に発表された米消費者期待インフレが予想を上回ったことでドル買いが進行した。米10年債利回りが4.5％台の高値圏で推移していることもドル買いを後押しした。
 
米ドル円は、米10年債利回りが4.50％台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行した。米ミシガン大消費者信頼感指数（速報値）は予想を下回ったものの、同時に発表された消費者の期待インフレが予想を上回ったことが分かるとドル買いが進み、24時前には155.90円の日通し高値を付けた。ただ、前日の高値155.95円が目先のレジスタンスとして意識されると上昇の勢いは失速した。
 
ユーロドルは、米消費者期待インフレが予想を上回るとドル買いが進行し、24時前に1.0760ドルの日通し安値を付けた。もっとも、米10年債利回りの上値が重たくなり揉み合うと、ドル買いの勢いも失速し、1.0779ドルまで買い戻された。その後はもみ合い1.0770ドルで引けた。
 
株式
NYダウ平均       USD   39,510.04   +115.60(+0.29%)
NASDAQ総合    USD   16,337.81        -9.91(-0.06％)
S&P500             USD     5,222.03       +7.46(+0.14%)

株式市場では、米利下げ観測が高まる中でこの日も買いが続いた。ただ、米ミシガン大消費者信頼感指数が予想を下回ると伸び悩んだ。テスラが2%超下げた半面で、連日売りが続いたエヌビディアやマイクロン・テクノロジーなどの一部の半導体関連株には買いが入った。
 
債券・商品先物
米国債10年                     　　       4.500          (+0.043)
NY原油（WTI）     USD/バレル   77.71          (-1.71%)
NY金（COMEX）  USD/オンス   2,366.9       (+0.62%)
 

【日本】欧州株式・米株式指数先物が堅調な動きで、ユーロ買い・ドル買いが優勢

為替(17時）

5月10日の東京外国為替市場は、米10年債利回りの上昇を受けてドル高が先行した。クロス円では、円売りが進行した。欧州勢が参入後には、欧州株式の全面高や米株式指数先物も堅調な動きをしたことを受けてユーロ買い・ドル買いが優勢となった。
 
米ドル円は、東京市場オープンから堅調に推移し午前中に155.77円の高値を付けた。その後は155.49円まで下押す場面もあったが、欧州勢参入後は再び上値を伸ばし午前中の高値をわずかに上抜けて155.77円の高値を付けた。ただその後は失速し155.68円で引けた。
 
ユーロドルは、米ドル円とユーロ円の上昇に挟まれる形で小幅な値動きでもみ合いが続いた。欧州勢参入後は、欧州株式市場が全面高となったことでユーロ高となったが、米株式指数先物も堅調な動きを見せていることもあり、折り返し1.0771ドルまで下押してドル高となった。
 
ユーロ円は、米ドル円の上昇につられる形で堅調に推移した。一時167.62円まで下押す場面もあったが底堅く、欧州勢参入後は再び上昇し167.95円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。欧州株式市場が全面高となったことも為替相場を下支えした。
 
債券
10年長期金利  0.905％ (+0.035)
 
【市場主要イベント】
13日　米　ジェファーソンFRB副議長の発言
14日　英　失業率＆失業保険申請件数
    　　米　生産者物価指数
15日　米　消費者物価指数
    　　米　小売売上高
16日　日　第1四半期GDP
    　　豪　失業率＆新規雇用者数
    　　米　新規失業保険申請件数
17日　新　第1四半期生産者物価指数
    　　米　景気先行指数
 

今週の経済指標