FRBによる利下げ開始時期が先延ばしになるとの観測が高まる中で、円売りが優勢

【米国】米10年債利回りの低下でドル売りが先行したが、その後は一転ドル買いが優勢

為替(2024年5月8日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   154.63  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0751  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   166.17 (円)
ポンド円         GBP/JPY   193.48  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2498    (米ドル)

5月7日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.420%まで低下した事を受けてドル売りが先行したが、その後は4.469%台まで回復したことで一転してドル買いが優勢となった。クロス円では「日本当局による為替介入は難しくなっている」との観測が高まる中で、円売りが進行した。

米ドル円は、4日のイエレン財務長官の発言を受けて「日本当局が為替介入を行うのは困難なのではないか」との観測が浮上する中で、日米の金利差を意識した円売り・ドル買いが優勢となった。米10年債利回りの低下幅の縮小なども相場の支えとなり、27時台には154.74円の日通し高値を付けた。

ユーロドルは、米10年債利回りの低下を手掛かりにユーロ買いドル売りが先行し1.0787ドルの日通し高値を付けた。ただ前日高値の1.0790ドルが目先のレジスタンスとして意識されると失速した。米10年債利回りが低下幅を縮小すると、ドルを買い戻す動きが強くなり、27時台には1.0748ドルの日通し安値を付けた。

株式
NYダウ平均       USD   38,878.28       +25.23(+0.06%)
NASDAQ総合    USD   16,332.10         -17.01(-0.10%)
S&P500             USD     5,187.51         +6.82(+0.13%)

株式市場では、FRBの利下げ開始時期が先延ばしになるとの観測が後退する中で、この日も買いが続いた。ただ決算内容が嫌気されたウォルト・ディズニーが9%超下落すると、NYダウ平均は一時下げに転じる場面もあった。一方ハイテク株比率の高いナスダックでは、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など半導体株に売りが出て

債券・商品先物
米国債10年                             4.459         (-0.030)
NY原油(WTI)     USD/バレル   78.01         (-0.40%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,322.5      (-0.44%)
 

【日本】日本市場4連休明けは、全般でドル高スタートとなった

為替(17時)
5月7日の東京外国為替市場は、日本が4連休明けで、全般でドル高でスタートした。ただし欧州時間序盤になると米10年債利回りが4.455%まで低下したことを受けて、一転してドルが売られる展開となった。

米ドル円は、東京時間では堅調に推移し154.65円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。ただ、欧州時間の序盤は、米10年債利回りが4.455%まで低下した事を受けて失速し154.07円まで下押して引けた。

ユーロドルは、東京オープンから仲値にかけて上値を伸ばし1.0776ドルの日通し高値を付けた。ただその後は徐々に安値を切り下げていきじり安の展開となった。独製造業新規受注が弱い結果となったことで、1.0754ドルまで売られたが、米10年債利回りの低下が支えとなり下値も限定的だった。

ユーロ円は、東京時間は堅調に推移し166.47円の日通し高値を付けた。ただ独製造業新規受注が予想を下回る弱い結果となったことでユーロが売られた。米10年債利回りの低下を受けてドル円の下落も相場の重しとなり、165.82円まで下押して引けた。

債券
10年長期金利  0.870% (-0.026)

【市場主要イベント】
8日   独 鉱工業生産
       米 10年債入札
9日  日 BOJ主な意見公表
       英 BOE政策金利発表
       米 新規失業保険申請件数
10日 英 第1四半期GDP
       加 失業率
       米 ミシガン大消費者信頼感指数
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