【米国】欧州議会リスクの高まりで、引き続きユーロ売りが優勢
為替(2024年6月12日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 157.10 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0740 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 168.72 (円)
ポンド円 GBP/JPY 200.15 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2739 (米ドル)
6月11日のニューヨーク外国為替市場は、9日から続く欧州議会の政治リスクの高まりによるユーロ売りが続いた。ただ米10年債入札好調な結果となったことで、米10年債利回りが4.39%台まで低下すると、全般でドル売りが優勢となった。もっとも日米の金融政策発表を前に方向感の出にくい場面もあった。
米ドル円は、小幅ながらも堅調に推移した。米10年債利回りが低下したことで、一時売りが優勢となり156.80円まで安値を押し下げ日通し安値を付けたものの、前日の安値156.52円が目先のサポートとして意識されると買戻しが進んだ。米10年債利回りが低下幅を縮めたことも相場を下支えした。日米の金融政策発表を前に方向感の出にくい面もあった。
ユーロドルは、9日の欧州議会選で減税を掲げる極右の国民連合が台頭したことで、マクロン大統領は下院議会を解散し総選挙を実施するとした。同国の政治リスクと財政悪化を懸念し、この日もユーロ売りが続き、1.0719ドルまで安値を更新した。ただ、売り一巡後はやや買い戻しが優勢となった
株式
NYダウ平均 USD 38,750.95 -120.89(-0.31%)
NASDAQ総合 USD 17,343.50 +149.77(+0.87%)
S&P500 USD 5,375.95 +15.86(+0.29%)
株式市場では、11日のFOMC結果公表を前に持ち高調整の売りが優勢となった。NYダウ平均は一時400ドル超下げる場面もあった。ただ、米長期金利の低下を受けてハイテク株中心に買いが入ると下げ幅を縮めた。ハイテク株比率の高いナスダックは史上最高値で取引を終えたほか、S&P500も最高値を更新した。
債券・商品先物
米国債10年 4.406% (-0.065)
NY原油(WTI) USD/バレル 78.22 (-0.11%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,333.9 (+0.25%)
【日本】週後半の重要指標を前に、取引は控えめで方向感のない相場となった
為替(17時)
6月11日の東京外国為替市場は、週の後半でFOMC・米CPI・日銀金融政策決定会合などが控えていることもあり、全般で動きの少ない為替相場となった。日経平均株価の上昇に伴いクロス円は上昇したが、大引けにかけては日経平均株価も上げ幅を縮小したため上値は限定的だった。
米ドル円は、先週末の米雇用統計を受けた堅調な地合いが維持され12時台には、157.33円まで上値を伸ばした。日経平均株価が大引けにかけて上げ幅を縮小すると、ドル円も一時157.15円まで下押したが、底値も堅く買い戻され、16時台には157.36円まで上昇しわずかに上値を更新した。
ユーロドルは、動意が薄く小幅な値動きでもみ合いが続いた。15時台には1.0768ドルまで上値を広げたが、上値は抑えられ17時までのレンジ幅はわずか14pips程度にとどまった。シムカス・リトアニア中銀総裁やビルロワドガロー仏中銀総裁など複数のECB関係者の発言が伝わったが、反応は見られなかった。
ユーロ円は、ドル円の上昇に合わせて朝から堅調に推移したが、169.42円を頭に上値を抑えられた。ただ、何度か押し戻されるも169.25円付近は底堅く推移した。欧州勢参入後も為替相場全体が静かな動きとなり、169.30円台を中心に限られた値動きとなった。
債券
10年長期金利 1.016% (-0.017)
【市場主要イベント】
12日 米 消費者物価指数
米 FOMC
米 パウエルFRB議長の発言
13日 豪 新規雇用者数
米 生産者物価指数
14日 日 BOJ政策金利
日 植田日銀総裁の発言
ユーロ ラガルドECB総裁の発言