【米国】米雇用関連指標が予想を下回り、全般でドル売りが優勢
為替(2024年6月5日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 154.83 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0879 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 168.45 (円)
ポンド円 GBP/JPY 197.74 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2769 (米ドル)
6月4日のニューヨーク外国為替市場は、欧州時間に「日銀は早ければ13日~14日の金融政策決定会合で長期国債の買い入れ減額について具体的な方針を示すことの是非を議論する」との一部報道が伝わると、日銀の金融政策正常化への思惑が高まり、円買いが進行。4月米雇用動態調査求人件数(予想:835.5万件、結果:805.9万件)が予想を下回ると、ドル売りが優勢となった。
米ドル円は、欧州時間に一部報道で日銀の金融政策正常化への思惑が高まると、円買いが進行。4月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が予想を下回るとさらにドル売りが優勢となり、154.54円まで安値を押し下げた。一時155.25円まで下げ渋る場面もあったが再び円買いに押され下落したが、154.54円がサポートとして意識されると、小幅に反発した。
ユーロドルは、欧州株安やユーロ円の下落につられてユーロ売り・ドル買いが優勢となり、21時前には1.0859ドルの日通し安値を付けた。ECBが今週6日にも利下げを始めるとの観測も相場の重しとなった。ニューヨーク時間にJOLTS求人件数が予想を下回ると、米10年債利回りが低下し1.0887ドルまで下げ渋った。
株式
NYダウ平均 USD 38,705.07 +133.69(+0.34%)
NASDAQ総合 USD 16,855.92 +27.29(+0.16%)
S&P500 USD 5,290.73 +7.92(+0.14%)
株式市場では、4月米雇用動態調査求人件数が予想を下回ると、FRBの利下げ開始が先送りになるという懸念が後退し、主力株に買いが入った。米10年債利回りが低下したことで、株式の相対的な割高感が薄れたことも相場の支援材料となった。ハイテク株比率が高いナスダックでは、エヌビディアが上昇した一方で、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やテスラなどが値下がりした。
債券・商品先物
米国債10年 4.330% (-0.062)
NY原油(WTI) USD/バレル 73.05 (-1.49%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,346.4 (-1.05%)
【日本】ナイト・セッションの日経平均株価先物の下落などを背景に円買いが優勢となった
為替(17時)
6月4日の東京外国為替市場は、ナイト・セッションの日経平均株価先物の下落などを背景に、東京市場の終盤から円買い圧力が強まりクロス円で大幅な下落をした。植田日銀総裁は参院財政金融委員会にて「先行き見通しに沿って基調的物価上昇率が高まれば緩和の度合いを調整する」と述べたものの、相場の反応は鈍かった。
米ドル円は、東京市場オープンから堅調に推移し156.48円まで上値を伸ばした。しかし買いが一巡後は上値が重くなり、新規材料は乏しいものの前日のドル売り・円買いの流れを引き継ぎ、前日安値を割り込むと155.36円まで値を下げた。
ユーロドルは、前日からの上昇を引き継ぎ1.0916ドルまで上値を伸ばした。ただこの高値を頭に持ち高調整の売りに押され、ユーロ売りが優勢に転じた。株安やユーロ円の下落に連れる形で1.0884ドルまで値を下げた。
ユーロ円は、ドル円が上げ幅を拡大した場面で強含むも上値が重くなり、東京市場終盤から円が全面高となった流れに沿って下落の勢いを増した。欧州株やナイト・セッションの日経平均先物が下落したことも嫌気され、169.18円まで下押した。
債券
10年長期金利 1.013% (-0.043)
【市場主要イベント】
5日 豪 第1四半期GDP
米 ADP雇用統計
米 ISM非製造業景況指数
6日 豪 貿易収支
ユーロ ECB政策金利
米 新規失業保険申請件数
7日 加 失業率
米 雇用統計