【米国】米経済指標の弱さを確認するとドル売りが優勢となった
為替(2024年7月24日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.54 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0853 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 168.84 (円)
ポンド円 GBP/JPY 200.77 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2907 (米ドル)
7月23日のニューヨーク外国為替市場は、日銀の金融正常化への思惑が高まっており、全般で円買いが進んだ。米経済指標が弱まったこともドル売り・円買いを後押しした。またデギントスECB副総裁の発言から、ECBが9月に追加利下げに踏み切るとの思惑が高まり、ユーロ売りが優勢となった。
米ドル円は、22日の茂木幹事長の講演で「日銀は段階的な利上げの検討も含めて金融政策を正常化する方針をもっと明確に打ち出す必要がある」と話したことで、日銀の金融政策正常化への思惑が高まり円買い・ドル売りが優勢となった。引けにかけては155.54円まで安値を広げた。
ユーロドルは、欧州時間にデギントスECB副総裁「9月は意思決定するには適した月である」と述べたことが伝わると、ECBが9月に追加利下げに踏み切るとの思惑が高まり、全般でユーロ売りが優勢となり24時前には1.0843ドルの日通し安値を付けた。その後は1.0857ドルまで買い戻されるも上値は重たく1.0854ドル前後で揉み合いが続いた。
株式
NYダウ平均 USD 40,354.92 -74.99(-0.18%)
NASDAQ総合 USD 17,998.97 -5.65(-0.03%)
S&P500 USD 5,555.75 -9.33(-0.16%)
株式市場では、今週から本格化する米企業決算への期待から買いが入った半面で、25日の第1四半期GDP速報値や26日の6月PCEデフレーターなど、重要指標の発表を前に持ち高調整目的の売りが出た。ハイテク株比率が高いナスダックでも売りが出やすかった。
債券・商品先物
米国債10年 4.253% (-0.001)
NY原油(WTI) USD/バレル 78.32 (-1.04%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,410.6 (+0.51%)
【日本】日銀金融政策決定会合への警戒感から、円買いが優勢な相場となった
為替(17時)
7月23日の東京外国為替市場は、先週の河野デジタル相の発言に次いで、茂木幹事長が日銀に対して「円安是正のための利上げの検討」を要請したことで、来週の日銀金融政策決定会合への警戒感が高まっており円買いが優勢の相場となった。
米ドル円は、上値が重たく米10年債利回りが4.23%台に小幅低下する中でじり安に推移し156.19円まで安値を押し下げた。ただ時間外の米10年債利回りが4.25%台まで上昇したことに連れて、156.63円まで買い戻された。河野デジタル相についで茂木幹事長の発言を受けて、来週の日銀金融政策決定会合への警戒感が高くなり、引けまでには155.93円まで下値を広げた。
ユーロドルは、円が主体となった相場でユーロ円が下落したことに連れてユーロドルでも、ユーロ売り・ドル買いが優勢となった。一時1.0888ドルまで買い戻される場面もあったが上値は重たく引けまでには1.0874ドルまで下値を広げた。
ユーロ円は、170.80円台での上値の重さを確認すると、170.16円まで下落した。その後は170.50円までやや買い戻されたものの、上値は重たく引けまでには169.62円まで下押し日通し安値を付けた。
債券
10年長期金利 1.052% (-0.001)
【市場主要イベント】
23日 米 中古住宅販売件数
24日 加 政策金利発表
米 新築住宅販売件数
25日 米 第1四半期GDP
26日 米 PCEデフレーター
米 ミシガン大消費者態度指数