FRBの利下げ期待が高まり、全般でドル高・株高が優勢となった

【米国】軟調な米経済指標の結果を受け、全般でドル売りが優勢

為替(2024年7月4日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   161.66  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0785  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   174.38   (円)
ポンド円          GBP/JPY   205.95  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2740  (米ドル)

7月3日のニューヨーク外国為替市場は、米ADP雇用統計(予想:16万人、結果:15.0万人)や米ISM非製造業景況指数(予想:52.5、結果:48.8)が予想を下回ると全般でドル売りが優勢となった。この日FRBが発表したFOMC議事要旨では「利下げへの確信を得るために追加情報を待っている」「インフレ目標へのさらなる緩やかな進展を認識」とし、利下げが近付いている事を示唆した。

米ドル円は、欧州時間に161.95円まで上昇し、約37年ぶりの高値を付け162円に迫るも高値への警戒感から上値が重たくなった。米ADP雇用統計やISM非製造業景況指数が予想を下回る結果であったことが伝わると、一時160.77円まで安値を押し下げた。ただ、1日の安値160.63円が目先のサポートとして意識されると、一転してドルの買戻しが優勢となり161.74円まで回復した。

ユーロドルは、米ADP雇用統計や米ISM非製造業景況指数が予想を下回り、米10年債利回りが4.33%まで下落しユーロ買い・ドル売りが優勢となり1.0816ドルまで上値を伸ばした。その後は米10年債利回りの下げ渋りなどを見ながら、徐々にドルが買い戻され1.0778ドルまで押し戻された。

株式
NYダウ平均       USD   39,308.01      -25.77(-0.06%)
NASDAQ総合    USD   18,188.30   +159.12(+0.88%)
S&P500             USD     5,537.01      +27.74(+0.50%)

株式市場では、低調な米経済指標が相次ぐと米利下げ期待が高まったほか、米10年債利回りが低下した事で買いが先行した。ただ、4日は独立記念日の祝日を前に主力株の一角に持ち高調整目的の売りが出ると小幅に下げに転じた。一方でハイテク株比率が高いナスダックでは、史上最高値を更新した。複数のアナリストが目標株価を引き上げたテスラでは、6.5%上昇し3日連続の大幅高となった。

債券・商品先物
米国債10年                                 4.355%    (-0.079)
NY原油(WTI)     USD/バレル   83.77        (+0.50%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,365.4     (+1.14%)

【日本】全般の円売り地合いと欧州株高でユーロ円は史上最高値を更新

為替(17時)
7月3日の東京外国為替市場は、全般のドル売りが優勢で始まった。日経平均株価の堅調な推移も相場を下支えした。また欧州時間になると欧州株高でスタートすると、全般でユーロ買いが優勢となり、ユーロ円は史上最高値を更新した。

米ドル円は、全般的な円売りの流れに沿う形でじり高に推移し、15時台には161.93円までドル高・円安が進行した。ただ欧州株高を受けた円売りとドル売りが同時に進行したため、ドル円は161円台後半で揉み合いとなった。

ユーロドルは、ドル円のじり高推移を眺めながら小幅に安値を広げ14時台には1.0736ドルまで値を下げた。ただユーロ円が史上最高値を更新し上げ幅を拡大したことで、ユーロドルも一転して買いが優勢となった。欧州株が上昇で始まったこともユーロ買いを支えた。

ユーロ円は、日経平均株価の堅調な推移を眺めながら堅調に推移し、16時台には欧州株が上昇で始まったことを受けて174.18円まで上昇し史上最高値を更新した。なお欧州各国のサービス部門購買担当者景気指数は強弱入り乱れる内容だったこともあり、相場への影響は小さかった。

債券
10年長期金利  1.095%    (-0.007)

【市場主要イベント】
4日 ユーロ ECB理事会議事要旨
5日 米 非農業部門雇用者数変化
      加 新規雇用者数
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