【米国】米10年債利回りの低下を受けて、ドル売りが優勢
為替(2024年8月14日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 146.80 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0992 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.40 (円)
ポンド円 GBP/JPY 188.81 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2859 (米ドル)
8月13日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省発表の7月米卸売物価指数(予想:0.2%、結果:0.1%)や米卸売物価コア指数(予想:0.2%、結果:0.0%)とインフレ指標が下振れたことを受けて、FRBの利下げ期待が高まるなどして全般でドル売りが活発になった。ボスティック・アトランタ連銀総裁は「年内に利下げを行う可能性が高い」「データをもう少し見てから利下げを指示したい」と発言した。
米ドル円は、米労働省が発表した7月米卸売物価指数(PPI)が予想を下回りコア指数が横ばいとなる結果であることがわかると、米国のインフレが落ち着きFRBが利下げを始めやすくなるとの見方が一段と強まり、全般でドル売りが優勢となり146.69円まで下押した。
ユーロドルは、欧州序盤に独ZEW景況感指数が予想を下回ったことで、一時1.0913ドルまで下押したものの、その後は前日安値の1.0910ドルがサポートとして働いたため買い戻しが優勢となった。また米卸売物価指数が予想を下回ったことを受け、FRBによる利下げ期待が高まり米10年債利回りも下落したことから、全般でドル売りが優勢となり、一時1.0999ドルの高値を付けた。
株式
NYダウ平均 USD 39,770.78 +410.25(+1.04%)
NASDAQ総合 USD 17,186.44 +403.87(+2.40%)
S&P500 USD 5,434.15 +89.14(+1.66%)
株式市場では、7月米卸売物価指数が予想を下回り物価上昇圧力が緩やかになった事が分かると、FRBが利下げに着手する条件が整いつつあるとの見方が一段と強まったことを受けて、株買いが広がった。ハイテク株比率の高いナスダックでも、米10年債利回りの低下を受けて高PERのハイテク株に買いが入りやすかった。
債券・商品先物
米国債10年 3.845% (-0.062)
NY原油(WTI) USD/バレル 78.70 (-1.29%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,504.9 (-0.33%)
【日本】日経平均株価の上昇を受けて、リスク・オンの円売りが加速した
為替(17時)
8月13日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付き3万6,000円台を回復したこともあり、リスク選好の円売りが加速した。また欧州株式が高く始まったことも、リスク・オンの円売りを後押しした。夜には米卸売物価指数の発表が控えていることもあり、引けにかけてはやや動きが鈍くなった。
米ドル円は、日経平均株価の大幅高を受けた円売りが継続する中で、時間外の米10年債利回りの上昇も支えに一時147.51円まで強含んだ。ただ、株式相場の上昇が一服し米10年債利回りも伸び悩む展開となると、147.22円まで押し戻された。後場に入り日経平均株価が再び上昇したことや欧州株式相場が買いで始まったこともあり、リスク・オンの円売りが入りやすく147.94円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、ややドル売り・ユーロ買いの展開でスタートしたが手掛かり材料に欠ける中で、狭いレンジ内での動きが続き方向感が出にくかった。14時台には1.0941ドルまで上値を伸ばしたが、その後は上値が重たくなり欧州勢参入後には売りに押され1.0926ドルまで押し戻された。
ユーロ円は、日経平均株価の上昇など株高を受けたリスク選好の円売りが優勢となる中で、161.23円まで上値を伸ばした。その後はやや押し戻されるも底堅く、ドル円の上昇や日米株価指数の上昇に連れて161.80円まで上値を伸ばした。ただ、12日の高値161.95円がが目先のレジスタンスとして意識されると161.46円まで押し戻された。もっとも下値も堅く、161.69円まで切り返して引けた。
債券
10年長期金利 0.843% (-0.012)
【市場主要イベント】
14日 新 政策金利発表
ユーロ 第1四半期GDP
米 7月消費者物価指数
15日 日 第1四半期実質GDP
英 第1四半期GDP
米 7月小売売上高
16日 英 7月小売売上高
米 8月ミシガン大学消費者態度指数