【米国】米経済指標の下振れや米10年債利回りの低下を受けてドル売りが優勢
為替(2024年8月20日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 146.56 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1084 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.45 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.32 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2987 (米ドル)
8月19日のニューヨーク外国為替市場は、7月米正規先行指標総合指数(予想:-0.3%、結果:-0.6%)と予想を下回ったことで、ドル売りが先行した。米労働省が「21日に公表する年次改定で過去の雇用統計を下方修正する」との見方が強まったことで、米10年債利回りが3.85%台まで低下したこともドル売りを誘った。
米ドル円は、東京時間のセブン&アイ・ホールディングスの買収報道を受けた円買いが優勢だったが、ニューヨーク時間には下値の底堅さが目立った。欧米の株式相場の上昇を手掛かりにリスク・オンの円売りが出ると、一時146.71円まで上値を伸ばした。ただ予想を下回る米経済指標や米10年債利回りの低下が相場の重しとなり、戻りは限定的となった。
ユーロドルは、欧米株価の上昇を背景にリスク・オンのユーロ買い・ドル売りが先行した。7月米正規先行指標総合指数が予想を下回るとユーロ買い・ドル売りが活発化した。引け前には一時1.1086ドルと年初来高値を更新した。米10年債利回りの低下も相場を下支えした。
株式
NYダウ平均 USD 40,891.87 +236.79(+0.58%)
NASDAQ総合 USD 17,876.77 +245.05(+1.38%)
S&P500 USD 5,607.70 +54.43(+0.98%)
株式市場では、前週発表された米経済指標の結果を受けて、米景気悪化への過度な懸念が後退する中で株を買う動きが強まった。ただ、足元で相場上昇が続いていることから、利益確定目的の売りも出やすく、上値は限定的だった。ハイテク比率が高いナスダックでは、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズが堅調に推移し、4%超上昇した。
債券・商品先物
米国債10年 3.871% (-0.013)
NY原油(WTI) USD/バレル 74.85 (-2.39%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,542.6 (-0.14%)
【日本】日経平均株価の下落や、米10年債利回りの低下を受けて円買いが加速した
為替(17時)
8月19日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く寄り付いたことを受けて、リスク・オフの円買いが先行した。カナダ・コンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールによるセブン&アイ・ホールディングスの買収報道に伴い、M&Aに絡んだ思惑的な円買いが進んだほか、過去の米雇用統計の大幅な下方修正への警戒感も円買いを促すきっかけとなった。全体的に円主導の相場となった。
米ドル円は、日経平均株価が安く寄り付いたことを受けてドル売り・円買いでスタートした。日経平均株価がプラス圏を回復したこともあり147.6円台を回復したものの上値の重たさを確認すると再びドル売り・円買いが強まった。後場にかけて日経平均株価が再び下げに転じ、米10年債利回りも3.86%台まで低下したことを受けて、ドル売り・円買いの勢いが強まり、一時145.18円まで下押した。その後の146.25円まで戻すも上値は重たい。
ユーロドルは、円相場中心の取引となる中で、米10年債利回りの低下を受けて、徐々に上値を伸ばし正午頃には1.1050ドルの日通し高値を付けた。もっとも上昇が一服すると、円相場が主導したため動きは鈍く1.1040ドルまで押し戻され揉み合った。
ユーロ円は、ドル円と同様に日経平均株価が安く寄り付いたことを受けて、円買い。ユーロ売りが優勢となった。日経平均株価のプラス圏回復を見て買い戻しが入るも、動きは鈍く15時台には160.41円の安値を付けた。売り一巡後は161.48円まで持ち直したが上値の重さが意識された。
債券
日本国債10年 0.880% (+0.010)
【市場主要イベント】
20日 ユーロ 消費者物価指数
21日 米 FOMC議事要旨
22日 ユーロ ECB理事会議事要旨
23日 日 全国消費者物価指数
米 新築住宅販売件数
米 パウエル米FRB議長の発言