【米国】FRBの9月利下げ観測が高まる中で、全般でドル売りが優勢
為替（2024年8月22日 6時00分）
米ドル円 USD/JPY 145.21 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1149 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.79 (円)
ポンド円 GBP/JPY 189.95 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3083 (米ドル)
8月21日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省が発表した3月までの年間雇用者数の伸び基準改定の速報値で81.8万人の下方修正されたことを受けて、全般でドル売りが優勢となった。またFOMC議事要旨で大多数の当局者が9月の利下げが適切となる可能性が強いと指摘したほか数人は、7月会合で0.25％の利下げを支持したことが明らかになり、利下げを織り込んだドル売りが優勢となった。
米ドル円は、米労働省の雇用統計年次改定が発表予定となっていた23時担っても公表されなかったことで、仕掛け的なドル買いが先行しすると一時146.89円まで上値を伸ばした。もっともすぐに失速し、30分以上遅れて公表された年次改定では3月までの年間雇用者推移の伸びが81.8万人下方修正されたため、米10年債利回りが3.75％まで低下した。これを受けて全般でドル売りが優勢となり一時144.45円の日通し安値を付けた。
ユーロドルは、米労働省発表の3月までの年間雇用者推移が下方修正されたことを受けて米10年債利回りが低下したことで、ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。またFOMC議事要旨で「大多数の当局者は9月利下げは適切とみている」「数人の当局者が7月会合で利下げの論拠を指摘」との見解が示されたこともドル売りを促し、一時1.1174ドルと昨年7月以来の高値を更新した。
株式
NYダウ平均 USD 40,890.54 +59.89(+1.46%)
NASDAQ総合 USD 17,918.99 +104.01(+0.58％)
S&P500 USD 5,620.84 +24.44(+0.43%)
株式市場では、米雇用統計の年次改定やFOMC議事要旨の発表を受けて、FRBが9月会合にて利下げに踏み切るとの観測が高まると、買いが優勢となった。ただ、23日のパウエルFRB議長の講演を前にして様子見ムードも強く、上値は限定的となった。
債券・商品先物
米国債10年 3.803% (-0.006)
NY原油（WTI） USD/バレル 72.91 (-1.63%)
NY金（COMEX） USD/オンス 2,550.2 (-0.07%)
【日本】時間外の米10年債利回りが3.8％台を回復したことから、全般でドル買いが優勢となった
為替(17時）
8月21日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く寄り付いたことを受けて全般で円買い優勢でスタートしたが、日経平均株価が下げ幅を縮小したことから一転して円売りが優勢となった。また米10年債利回りが3.79％台から3.82％台まで上昇したことを受けて、午後にかけてはドル買いが優勢となった。
米ドル円は、東京オープンから144.92円まで下押したが、仲値にかけて本邦実需による買い戻しが入ったが、上値は重たかった。午後になると米10年債利回りが3.79％台から3.82％台まで上昇したこともあり、徐々に上値を伸ばした。また日経平均株価が3万8,000円台を回復し下げ幅を縮小したこともあり、146.22円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、前日に年初来高値を更新したこともありポジション調整の売りに押され、小幅に値を下げた。対円でドルが買われていることも相場の重しとなった。一時1.1128ドルまで買い戻される場面もあったが、ドル買い圧力が強く引けにかけては1.1110ドルまで下押した。
ユーロ円は、161円だ半ばを挟んだ水準で神経質に上下した。ただ一時450円超安まで下落した日経平均株価が下げ幅を縮小していることもあり、徐々に下値を切り上げていった。ドル円の上昇につられる形で、162.47円まで堅調に推移した。
債券
日本国債10年 0.873% (-0.007)
【市場主要イベント】
22日 ユーロ ECB理事会議事要旨
23日 日 全国消費者物価指数
米 新築住宅販売件数
米 パウエル米FRB議長の発言