【米国】米10年債利回りの上昇や中古住宅販売件数が予想を上回った事でドル買いが優勢
為替(2024年8月23日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 146.26 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1112 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.54 (円)
ポンド円 GBP/JPY 191.40 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3086 (米ドル)
8月22日のニューヨーク外国為替市場は、シュミッド米カンザスシティー連銀総裁が「利下げを支持する前にさらなるデータを見る必要がある」との発言を受けて全般でドル買いが先行した。また米10年債利回りが、3.87%台まで上昇したことも相場を下支えした。ただ、後半にかけては23日のパウエルFRB議長の講演を控えて、様子見ムードも広がり全般で小幅なレンジでのもみ合いが続いた。
米ドル円は、シュミッド米カンザスシティー連銀総裁の発言を受けて全般でドル買いが先行した。また7月米中古住宅販売件数が予想を上回った事もドル買いを促し23時台には146.52円まで上値を伸ばした。ただ、前日高値の146.77円がレジスタンスとして意識されると伸び悩む場面もあったが、下押しは145.87円にとどまった。
ユーロドルは、シュミッド米カンザスシティー連銀総裁の発言や、米10年債利回りが3.87%台まで上昇したことを手掛かりに、全般でドル買いが進んだ。前日の安値1.1100ドルを下抜けて、一時1.1098ドルまで値を下げた。23日のパウエルFRB議長の講演を控えて、ポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いも出やすかった。
株式
NYダウ平均 USD 40,731.72 -158.82(-0.38%)
NASDAQ総合 USD 17,619.35 -299.64(-1.67%)
S&P500 USD 5,570.65 -50.19(-0.89%)
株式市場では、カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でパウエルFRB議長が講演するのを明日に控えて、持ち高調整目的の売りが出た。ハイテク株比率が高いナスダックでは、米10年債利回りが上昇したことで高PERのハイテク株には売りが出やすかった。
債券・商品先物
米国債10年 3.856% (+0.053)
NY原油(WTI) USD/バレル 73.90 (+1.01%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,520.6 (-1.16%)
【日本】欧州製造業・サービス業PMIが予想を下振れたことで、荒く上下した
為替(17時)
8月22日の東京外国為替市場は、日経平均株価が小高く始まった事で円売りが加速した。もっともその後は上げ幅を縮小したことや米10年債利回りが低下したことを受けて、円買い・ドル売りが優勢となった。16時台には欧州のPMI発表があり、ドイツ製造業PMI(予想:43.5、結果:42.1)が予想を下回ったことで、ユーロ売りが優勢となった。
米ドル円は、小高く始まった日経平均株価が一時450円超の上げ幅となる中で、円売りが優勢となった。11時前には145.64円まで上値を伸ばした。ただその後は日経平均株価が上げ幅を縮小したことや米10年債利回りが3.79%台まで低下し、後場の日経平均株価が3万8,000円を割り込んだ事で、144.98円まで下押した。16時過ぎには145.48円まで買いが入るも上値は重たかった。
ユーロドルは、ドル円でドル買いが優勢となっていることを受けて、一時1.1140ドルまで値を下げた。その後は1.1143ドル前後での揉み合いが続いた。ユーロ購買担当者景気指数(PMI)の結果に連れて1.1164ドルまで上値を伸ばした後、独製造業PMIが予想を下振れた事もあり1.1127ドルまで下押すなど荒い値動きとなった。
ユーロ円は、日経平均株価の上昇を手掛かりに162.29円まで買われたが、ドル円同様に161.57円まで下押した。欧州のPMIが発表されると、一時162.34円まで上昇しすぐに161.47円まで下押すなど荒い値動きとなった。もっともユーロドルの売りもすぐに収まったことで、下押しも限定的だった。
債券
日本国債10年 0.867% (-0.006)
【市場主要イベント】
23日 日 全国消費者物価指数
米 新築住宅販売件数
米 パウエル米FRB議長の発言