為替(2024年8月30日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 146.26 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1112 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.54 (円)
ポンド円 GBP/JPY 191.40 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3086 (米ドル)
米ドル円
26日(月)は、売り遅れている市場参加者の売りに押され、143.44円まで下押した。もっとも英国市場がサマーバンクホリデーで休場ということもあり次第に同意を落ち着かせ徐々に買戻しが入り、後場の日経平均株価が下げ幅を縮小したこともあり144.21円まで買い戻された。米10年債利回りが安値圏の3.77%台に低下したことも上値の動きを圧迫した。東京市場では前週末からのドル売りの流れを継続したが、ニューヨーク市場ではポジション調整目的のドルの買戻しが優勢となった。7月米耐久財受注額が予想を上回った事や米10年債利回りが上昇に転じたことも円売り・ドル買いを促し144.65円まで買い戻された。
27日(火)は、東京市場オープンから仲値にかけて買いの流れが継続したものの、145円の節目がレジスタンスとして意識されると上値を抑えられた。上値が抑えられるも底堅く推移し、日経平均株価や欧州株の上昇を受けたリスク・オンの円売りを支えに145.17円まで上値を伸ばした。ただFRB利下げ観測が高まっていることで売り圧力も強く144.86円まで押し戻された。東京時間にはドルの買戻しが強く145.17円まで上値を伸ばしたが、先週末にパウエルFRB議長がジャクソンホール会議の講演にて、9月FOMCでの利下げ開始について言及した事で、円買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。8月米消費者信頼感指数は予想を上回ったものの相場の反応は限定的で、米2年債入札後に利回りが低下幅を拡大したことが相場の重しとなり143.91円の安値を付け、日通し安値を更新した。
28日(水)は、2営業日後に受け渡しされるスポット取引の東京仲値にかけた買いの流れが続き、堅調に推移した。対豪ドルでの円売りも相場を下支えし、15時台には144.60円まで上昇した。欧州勢参入後には調整の売りに押され144.33円まで下押す場面もあったが、底堅い地合いは維持された。エヌビディアの決算発表を控えて様子見ムードが控える中で、ポジション調整目的のドル買いが入り、22時台には145.04円まで上値を伸ばした。月末のドル買いフローも相場を下支えした。もっとも前日高値の145.18円が目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
29日(木)は、日経平均株価が400円超安で始まったが下げ幅を縮小した他、仲値にかけて本邦実需によるドル買いが優勢となると14時台には144.86円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。ただ欧州通貨やオセアニア通貨に対してはドル安基調なこともあり、15時台には144.45円まで押し戻された。その後は欧州株や日経平均先物で買いが先行したこともあり、投資家心理の改善を意識した買いが再び入り144.84円まで上値を伸ばした。4-6月期米GDP改定値が予想を上回り速報値から上方修正されたことが分かると、米10年債利回りの上昇とともに全般でドル買いが先行した。その後発表の7月米住宅販売保留指数が予想を下回ると、一旦は伸び悩んだものの、下値は限定的となり23時台には145.55円と日通し高値を付けた。ただ、ロンドンフィキシングに絡んだフローでユーロ買い・ドル売りが活発化すると、ドル円も上値が重たくなり144.72円まで下押した。
ユーロドル
26日(月)は、対円でのドル売りが支えとなり前週末の高値をわずかに上抜け1.1202ドルまで上値を伸ばした。その後は上昇に一服感が広がり、ドル円でドルが買い戻されたことも重しとなり1.1175ドルまで調整の売りに押された。8月独IFO企業景況感指数が86.6とほぼ予想通りの結果となり、大きな反応は見られなかった。アジア市場では1.1202ドルと昨年7月以来の高値をつけたものの、欧米市場に入るとポジション調整目的の売りが優勢となり22時台には1.1149ドルと日通し安値を更新した。ただこの日は、英国がサマーバンクホリデーで休場となったことから市場参加者も少なく、値動きは限定的で、24時前には1.1178ドルまで下げ渋った。
27日(火)は、ドル円の伸び悩みを確認すると、ややドル売り優勢となり14時台には1.1172ドルまで上値を伸ばした。欧州勢がドル買いで参入してくると一時1.1161ドルまで下押すも底値も堅く1.1172ドルまで下げ渋った。この日は終始もみ合いが続き方向感のない相場となった。21時30分過ぎに前日安値の1.1149ドルまで下押すもサポートとして意識されたこともあり、その後は買い戻しが優勢となった。米利下げ観測の高まりを背景に、ユーロ買い・ドル売りが入りやすい事もあり、28時前には1.1190ドルまで上値を伸ばし、日通し高値を更新した。
28日(水)は、対円でのドル上昇やユーロ豪ドルにおいて1.6470豪ドル台から一時1.6408豪ドルまで急速にユーロ売りが進んだことが相場の重しとなり、15時台には1.1134ドルまで下押した。売りが一服後は、対円でのドル買いの勢いがやや落ち着いたこともあり1.1159ドルまで買い戻された。米利下げ観測を背景にユーロ高・ドル安が進行していたこともあり、利益確定目的としたユーロ売りドル買いがが出やすかった。月末のドル買いフローが確認されると、21時台には1.1104ドルまで下押した。24時前には1.1137ドルまで下げ渋るも戻りは限定的だった。
29日(木)は、ユーロ円の上昇に連れてユーロ買い・ドル売りが先行した。対円でのドルの持ち直しがやや重しとなる局面もあったが、ユーロ円も上昇を強めたため底堅くじり高に推移し15時台には1.1139ドルまで上値を伸ばした。ただその後はユーロポンドの下げにつれて1.1116ドルまで失速するもすぐに1.1131ドルまで下げ渋るなど、不安定な動きとなった。8月独消費者物価指数速報値が低下したことが分かるとユーロ売りが先行した。4-6月期米GDP改定値が予想を上回るとドル買いが活発化し、23時台には1.1055ドルと日通し安値を更新した。ただ売りが一巡しロンドンフィキシングを通過すると、徐々にドル買いの勢いはなくなり、1.1087ドルまでユーロの買戻しが入った。
ユーロ円
26日(月)は、ユーロドルが底堅さを維持していることで積極的に下値を試す動きにはなっていないが、軟調なドル円に頭が抑えられ上値が重たい状態が続いている。その後はドル円の下げ渋りを確認し、161.24円まで値を上げた。ただ上値は重たく、ユーロドルの調整売りと、ドル円の売戻に押され160.56円まで安値を更新した。その後は揉み合いながら徐々に下値を切り下げ22時過ぎには160.51円まで下押し、日通し安値を更新した。もっとも売りが一巡後は、買い戻しが優勢となり161.48円まで持ち直した。
27日(火)は、ドル円の動きに連動して上昇した。伸び悩む場面を挟みつつもユーロドルのじり高を支えに、本日の高値圏を維持した。またドル円が持ち直したことで161.88円まで上値を伸ばした。買いが一服すると161.49円まで下押したが下値は堅く欧州勢参入後には、162.18
円まで上値を伸ばした。ただ、買いが一巡後は一転して下落した。米10年債利回りの低下を受けてドル円が下落したことに連れた売りが出ると、160.86円と日通し安値を付けた。
28日(水)は、ドル円や豪ドル円の上昇に伴う円売りの流れにつられ、161.37円まで上値を伸ばした。その後は弱含みで推移するユーロドルが重しとなり、上値が抑えられ伸び悩んだ。15時台には160.86円まで押し戻されたが底堅さもあり、引けにかけては161.28円まで持ち直した。ただ、午前中に付けた高値を前に失速160.44円まで下押した。その後161.22円まで下げ渋ったものの、上値は重たく揉み合いが続いた。
29日(木)は、早朝に160.94円まで下押すも下げ一巡後は日経冷え金株価の下げ幅縮小を眺めて上昇した。NZドル円の上昇に連れた動きもあり、14時台には161.26円まで上昇し日通し高値を付けた。ただドル円の買いが一服すると161円を割り込み160.81円まで下押しすぐに、161円台を回復するなど月末に絡んだ不安定な動きとなった。独インフレ指標の下振れを受けてユーロ売りが先行すると一時160.03円と日通し安値を付けたものの、欧州株や日経平均株価先物が上昇したことに伴い、円売り・ユーロ買いがでると、22時過ぎには161.26円まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた高値161.26円が目先のレジスタンスとして意識されると再び上値が重たくなり、160.32円まで押し戻された。
8月26日 9時00分 ~8月30日 6時00分までのレンジ幅
米ドル円 USD/JPY 143.44~145.55(円)
ユーロドル EUR/USD 1.1055~1.1201(ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 160.02~162.17(円)
ポンドドル GBP/USD 1.3145~1.3266(ドル)
ポンド円 GBP/JPY 189.49~191.92(円)
株式
26日(月)は、前週末のパウエルFRB議長の利下げを示唆する発言を受けて、この日も買いが優勢となった。ただ、28日にはエヌビディアの決算発表を控えて、目先の利益確定目的の売りも出やすく上値は限定的だった。NY市場の後半には下げに転じる場面もあった。
27日(火)は、米利下げを期待した買いが集まり、NYダウ平均は2日連続で史上最高値を更新し引けた。ただ28日にはエヌビディアの決算発表を控えていることもあり様子見の投資家も多く、伸びは限定的だった。
28日(水)は、NYダウ平均はエヌビディアの決算発表を前にハイテク株を中心に持ち高調整目的の売りが出やすかった。NYダウ平均は連日で史上最高値を更新していただけに高値への警戒感も強く、利益確定目的の売りも出た。ハイテク株比率の高いナスダックではエヌビディア決算発表への警戒もあり、ポジション調整目的の売りが出やすかった。
29日(木)は、NYダウ平均は反発し史上最高値を更新した。4-6月期米国内総生産が改定値が予想を上回り、速報値から上方修正されたことがわかると、米経済がソフトランディングできるとの期待が高まり、消費や金融・資本関連株に買いが入った。一方でハイテク株比率が高いナスダックでは決算発表を終えたエヌビディアが軟調に推移したことが指数の重しとなった。