【米国】米10年債利回りの低下を受けて、ドル売りが先行した
為替(2024年9月10日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.14 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1034 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 157.97 (円)
ポンド円 GBP/JPY 187.15 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3073 (米ドル)
9月9日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りがやや低下したことを受けてドル売りが先行したものの、大きな方向感が出ることはなく引けにかけてはもみ合いが続いた。また上昇していた日経平均株価先物が失速したことで円買いが優勢となった。今週控えている米消費者物価指数や米卸売物価指数など、インフレ動向を示す経済指標の発表を前に積極的な方向感が出ることはなかった。
米ドル円は、東京時間のドル買い・円売りの流れを引き継ぎ、20時台には143.79円まで上昇し、日通し高値を付けた。米10年債利回りが3.76%まで上昇したことも相場を下支えした。ただ、前週末の8月米雇用統計発表直後に付けた、144.01円がレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。日経平均株価先物が失速したことも相場の重しとなり、一時142.65円まで下押した。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行した。前週末の安園1.1066ドルを下抜けると一時1.1034ドルまで値を下げた。ただニューヨーク時間には今週発表される米消費者物価指数や米卸売物価指数など、インフレ動向を示す指標発表があり様子見ムードとなり限られた値幅でのもみ合いとなった。
株式
NYダウ平均 USD 40,828.33 +474.65(+1.17%)
NASDAQ総合 USD 16,885.52 +191.46(+1.14%)
S&P500 USD 5,471.06 +61.42(+1.13%)
株式市場では、直近で相場の下落が続いたこともあり主力株には買いが入りやすくなった。市場では短期的に売られすぎとの見方から、週明けはその反動で買い戻しが優勢となり、NYダウ平均の上げ幅は一時650ドルを超える場面があった。ハイテク株比率が高いナスダックでは、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などが値上がりし、190ドル超高となった。
債券・商品先物
米国債10年 3.702% (-0.010)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.07 (+0.80%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,535.5 (+0.34%)
【日本】日経平均株価は一時1,000円超安となったが、プラス圏を回復して引けた
為替(17時)
9月9日の東京外国為替市場は、日経平均株価は大幅に安く寄り付き一時1,000円超安まで値を下げたが、その後は徐々に下げ幅を縮小し後場にはプラス圏を回復した。また時間外の米10年債利回りが、先週末引け水準よりも高く推移していることで全般でドル買いが優位となり、ドル買い・円売りが優勢な相場となった。欧州株がそろって反発したこともクロス円の上昇を支えた。
米ドル円は、東京市場オープンから買いが先行し142.98円までドル買い・円売りが進行した。大幅安となっていた日経平均株価が下げ幅を縮小したことや、米10年債利回りが引け水準より高い位置で推移したことなども買いを支えた。143円の節目がレジスタンスとして意識されると上値が重たくなったが142.7円台前半には底堅さがあり、143.35円まで強含んだ。やや上値が抑えられる動きもあったが、下値も固く戻りは限定的だった。
ユーロドルは、円相場が主導となる中で大きな方向感は出なかったが、米10年債利回りが先週末よりやや高く推移したことで、わずかにドル買いが優勢な動きとなった。欧州勢参入後は、ドル買い・ユーロ売りに勢いがつき1.1054ドルまで下押し、日通し安値を付けた。
ユーロ円は、安く寄り付いた日経平均株価が下げ幅を縮小した事で上値を試す展開となり、158.48円まで上値を伸ばした。日本株の買戻しが一巡しやや失速するも、底堅く推移し158.10円台で支えられた。欧州通貨安が重しとなったが、徐々にドル円の買戻しに勢いがついたこともあり、158.50円まで強含んだ。
債券
日本国債10年 0.842% (-0.033)
【市場主要イベント】
10日 独 CPI
11日 英 GDP
米 CPI
12日 ユーロ ECB政策金利
ユーロ ラガルドECB総裁発言
13日 ユーロ 鉱工業生産
米 ミシガン大消費者態度指数