【米国】米10年債利回りが3.68%台まで上昇し全般でドル買いが先行しいた
為替(2024年9月12日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 142.34 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1011 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 156.76 (円)
ポンド円 GBP/JPY 185.65 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3042 (米ドル)
9月11日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省が発表した米消費者物価指数(前月比 予想:0.2%、結果:0.2%)(前年同月比 予想:2.6%、結果:2.5%)がやや予想を下振れた一方で、FRBがインフレ動向として注目しているCPIコア指数(前月比 予想:0.2%、結果:0.3%)(前年同月比 予想:3.2%、結果:3.2%)と予想よりやや上振れた事で、全般でドル買いが優勢となった。
米ドル円は、米労働省が発表した消費者物価指数は予想をやや下回った。その一方でFRBが注目しているコア指数は2か月連続で加速した。この結果を受けて、米利下げ観測が後退し全般でドル買いが活性化した。22時前には一時142.54円まで日通し高値を更新した。ただ、CPI発表後に3.68%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じると、ドル円にも売りが出て141.25円まで下押した。日米株価指数が低下したことも相場の重しとなった。
ユーロドルは、米消費者物価指数の結果を受けてFOMCでの大幅利下げ観測が後退すると全般でドル買いが先行した。24時前には一時1.1002ドルと日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後は1.10ドル台前半で徐々に値動きが鈍った。12日に控えたECB定例理事会の結果を見極めたいとの雰囲気もあり、積極的な売買は手控えられた。
株式
NYダウ平均 USD 40,838.38 +91.44(+0.22%)
NASDAQ総合 USD 17,390.94 +365.15(+2.14%)
S&P500 USD 5,558.23 +61.66(+1.12%)
株式市場では、8月消費者物価指数の発表を受けて「物価が見通しほど鈍化しなかった」との見方が広がると、米利下げ観測が後退し売りが入りやすく、NYダウ平均は一時740ドル超下落した。ただ、売り一巡後にはハイテク株中心に買いが集まり、相場は上昇に転じた。市場では短期的に下げが目立っていたハイテク株に押し目買いが入りやすかった。
債券・商品先物
米国債10年 3.655% (+0.011)
NY原油(WTI) USD/バレル 67.53 (+1.50%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,540.2 (-0.21%)
【日本】中川日銀審議委員の発言をきっかけに、全般で円買いが優勢となった
為替(17時)
9月10日の東京外国為替市場は、中川日銀審査委員の「先行き経済・物価の見通しが実現していくとすれば、金融緩和の度合いを調整していく」との見解を示した。また日経平均株価が一時900円超安まで下げ幅を拡大したことで、リスク・オフの円買いも入りやすく、全般でドル安・円高の相場となった。米10年債利回りが3.60%まで低下したこともドル安を後押しした。
米ドル円は、中川日銀審議委員の発言をきっかけにドル売り円買いが強まった。142円を割り込むと、暴落した8月5日の安値141.68円を下抜けて140.70円まで下押した。これまでの日銀当局者の見解と大きな差はなかったため、下げ渋ったが141.5円台では上値が抑えられ戻しは限定的だった。
ユーロドルは、小幅な値動きでのもみ合いで始まったがドル円のドル安進行が進むと1.1044ドルまで上値を伸ばした。米10年債利回りが低下したことも支えとなった。戻しもあったが下値は堅く14時台には1.1051ドルまで上値を伸ばした。その後1.1040ドルまで下押したが欧州勢参入後には再び1.1051ドルまでユーロ買いが優勢となった。
ユーロ円は、ドル円と同様に日銀金融政策に対する中川審議委員の考えが伝わると、ユーロ売り・円買いが進行した。日経平均株価の下落などもあり、14時台には155.49円まで下値を広げた。その後は買い戻しが優勢となり、独DAXやナイト・セッションの日経平均株価が上昇したことも支えとなり、156.35円まで持ち直した。
債券
日本国債10年 0.851% (-0.043)
【市場主要イベント】
11日 英 GDP
米 CPI
12日 ユーロ ECB政策金利
ユーロ ラガルドECB総裁発言
13日 ユーロ 鉱工業生産
米 ミシガン大消費者態度指数