【米国】FRBが0.50%の大幅利下げを決定てドル売りが先行
為替(2024年9月19日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 142.24 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1118 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 158.16 (円)
ポンド円 GBP/JPY 187.94 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3212 (米ドル)
9月18日のニューヨーク外国為替市場は、FOMCで0.50%の大幅利下げを決定したことで、全般でドル売りが進行した。ただパウエルFRB議長が会見にて「FRBが急いでいることを示唆するものではない」「適切であれば利下げを早めたり、遅らせたり、停止することもある」と発言し、今後の利下げについて市場の過度な期待を避けるような発言をしたこともあり、全般でドルの買戻しが入った。
米ドル円は、FOMCにて0.50%の大幅利下げを決定したことを発表した。これに対して市場では大きくドル売りで反応し、140.44円の日通し安値を付けた。ただ前日安値の140.32円が目先のサポートとして意識されると、一転して買い戻しが優勢となった。パウエルFRB議長の会見での発言にて「FRBの今後の利下げ判断は今後のデータ次第である」といった胸の発言をしたこともドル買いを後押しした。
ユーロドルは、FOMCでの大幅利下げの決定を受けて一時1.1189ドルと8月27日以来の高値を付けたものの、8月27日の高値1.1191ドルが目先のレジスタンスとして意識されると失速した。パウエルFRB議長が今後の利下げ方針について、市場が大幅利下げの継続を過度に期待しないような発言をしたこともドルの買戻しを誘った。買戻しの勢いは強く一時1.1096ドルの日通し安値を付けた。
株式
NYダウ平均 USD 41,494.20 -111.15(-0.26%)
NASDAQ総合 USD 17,575.67 -54.52(-0.30%)
S&P500 USD 5,618.18 -16.21(-0.28%)
株式市場では、FRBが0.50%の大幅利下げを決定したことで、米景気の下支えに前向きとの見方から発表後は買いが優勢となった。NYダウ平均は一時370ドル超上げた。ただ、事前に米大幅利下げ観測が高まっていたことで買いが進んでいたこともあり、利益確定目的の売りも出やすかった。また会見でパウエルFRB議長が利下げを急がない姿勢を示すと、引けにかけては下げに転じた。
債券・商品先物
米国債10年 3.706% (+0.057)
NY原油(WTI) USD/バレル 70.22 (-1.14%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,584.8 (-0.44%)
【日本】米FOMCの結果公表を前に大きな方向感は出なかった
為替(17時)
9月18日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付いたものの、後場には一時マイナス圏に沈んだことで、リスク・オフの円売りが進行した。もっとも引けにかけてはプラス圏を回復したことで、その後は円売りが優勢となった。ニューヨーク時間にはFOMCの結果公表が控えていることもあり、全般で様子見ムードとなり大きな方向感は出なかった。
米ドル円は、東京仲値にかけてドル売りが先行した。後場の日経平均株価がマイナス圏に沈んだことを確認すると、14時前には141.22円まで下押した。もっとも日経平均株価が引けにかけて170円超上昇した事で、買い戻しが優勢となり141.92円まで上値を伸ばした。ただ本日ニューヨーク時間のFOMC結果公表を前に大きな方向感が出ることはなかった。
ユーロドルは、円主体の動きとなる中で値動きは鈍かったが、10時過ぎには1.1130ドルまで上値を伸ばした。ただ上値は重たくその後はもみ合いが続いた。今夜のFOMCでの利下げ幅が不透明中で大きな値動きは出ず、様子見ムードが広がっている。またポンドドルでは英消費者物価コア指数が前年比で予想を上回った事で買いが継続し、ユーロドルも1.1131ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、ドル円と同様にやや値を戻したが159円を前に失速すると、157.30円まで一段安となった。後場に日経平均株価がマイナス圏へ転落したこともあり、157.04円まで下値を押し下げたが、その後は日経平均株価がプラス圏を回復したことで買い戻しが優勢となり、157.96円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 0.824% (+0.004)
【市場主要イベント】
19日 新 4-6月期四半期国内総生産
英 BOE政策金利発表
20日 日 8月全国消費者物価指数
日 日銀金融政策決定会合
日 植田日銀総裁の発言