【米国】米10年債利回りが3.79%台まで上昇したことで、ドル買いが先行したがその後は重たい展開となった
為替(2024年9月24日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 143.58 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1110 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 159.55 (円)
ポンド円 GBP/JPY 191.65 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3347 (米ドル)
9月23日のニューヨーク外国為替市場は、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が「今後の利下げは小幅なステップを見込む」と述べ、ボスティック米アトランタ連銀総裁が「今回の会合での0.50%利下げは将来の利下げペースを確定支えるものではない」と今後の利下げに慎重な姿勢を示したことで、ドルの買戻しが優勢となった。その一方でグールズビー米シカゴ連銀総裁は「今年一年でさらに多くの利下げを見込む」「金利は大幅に低下する必要がある」とハト派な発言をしたことで、ドル買いの重しとなった。
米ドル円は、欧州時間のドル売りの流れで20時台には143.16ドルの日通し安値を付けたものの、売り一巡後には買戻しが優勢となった。FRB高官が今後の利下げについて慎重な姿勢を示したことが相場を下支えしたほか、米10年債利回りが3.79%まで上昇したことでドル買いが優勢となり、23時台には144.34円まで値を上げた。ただ、アジア時間につけた日通し高値144.46円が目先のレジスタンスとして意識されると失速した。グールズビー米シカゴ連銀総裁の発言も相場の重しとなった。
ユーロドルは、欧州各国の製造業・サービス業PMI速報値が軒並み予想を下回る結果となったことで、欧州景気の不透明感が意識されユーロ売りが進行し17時過ぎには1.1083ドルと日通し安値をつけた。市場では「ECBが追加の利下げを前向きに検討する可能性が高まった」との思惑が高まった。もっともニューヨーク市場に入ると買い戻しが優勢となり1.1143ドルまで下げ幅を縮めた。
株式
NYダウ平均 USD 42,124.11 +64.62(+0.15%)
NASDAQ総合 USD 17,973.60 +22.55(+0.12%)
S&P500 USD 5,718.53 +16.42(+0.28%)
株式市場では、NYダウ平均が小幅ながらも3日続伸した。米大幅利下げが景気を支えるとの期待が引き続き相場の支えとなった。ただ、連日で史上最高値を更新し、過熱感や高値警戒感も意識されやすく、上値は重たかった。NYダウ平均は一時マイナスに転じる場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 3.753% (+0.012)
NY原油(WTI) USD/バレル 71.61 (-0.88%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,653.4 (+0.23%)
【日本】欧州各国の製造業・サービス業PMI速報値が軒並み予想を下回ったことでユーロ売りが優勢
為替(17時)
9月23日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付き、一時700円超高となったことにより全般で円売りの流れが先行した。ただ、その後は日経平均株価が伸び悩んだこともあり、円売りの勢いも失速した。欧州勢が参入後は、欧州各国の製造業・サービス業PMI速報値が予想を下回ったことで、ユーロ売りが優勢な展開となった。
米ドル円は、日経平均株価が高く寄り付き一時700円超高となったことを受けて、144.45円まで上値を伸ばした。ただ、前週末高値の144.49円が目先のレジスタンスとして意識されると上値が重たくなった。欧州でのクロス円が軟調に推移したことに連れた円買い・ドル売りも入り、143.54円まで下押した。
ユーロドルは、1.1160ドル前後で膠着状態が続いている。ただ欧州勢が参入後にはユーロ売りが先行した。欧州圏の製造業・サービス業PMI速報値が市場予想に対して軒並み下回る結果となったことを受けて一時1.1097ドルまで下げ幅を拡大し、日通し安値を更新した。
ユーロ円は、日経平均株価の大幅な上昇を手掛かりに全般で円売りが先行した。一時161.18円まで上値を伸ばし先週末高値をわずかに更新したものの、その後は上値が重たくなり伸び悩んだ。徐々に上値を切り下げ、欧州勢参入後は欧州PMIの結果が予想を下回ったことによるユーロ売りの流れに沿って、159.47円まで下値を広げた。
債券
日本国債10年 0.853% (±0)
【市場主要イベント】
24日 豪 政策金利発表
25日 米 新築住宅販売件数
26日 日 日銀金融政策決定会合議事要旨
米 4-6月期四半期実質国内総生産(確定値)
米 パウエルFRB議長の発言
27日 米 PCEデフレーター