【米国】米中貿易対立激化への懸念はいずれとして高く、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年10月16日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.07(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1646(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 175.92(円)
ポンド円 GBP/JPY 202.48(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3400(米ドル)
10月15日のニューヨーク外国為替市場は、米中貿易対立が激しさを増す懸念が高まっている中で、高く始まったNYダウ平均が下げに転じたことなどもあり、ドル売りが優勢となった。またFRBはこの日公表したベージュブックで「米経済活動は全体としてほぼ横ばいだった」と総括した。またトランプ政権の高関税政策により、多くの地域で輸入コストの上昇が報告された。
米ドル円は、「自民党と日本維新の会は党首会談で連立政権を見据えた政策協議を始めることで合意した」との報道や、米ニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を上回ったことでドル買いが先行し、22時過ぎには151.73円まで上値を伸ばした。もっとも東京時間高値を上抜けることはできず、再び売り戻された。
ユーロドルは、米経済指標の上振れを受けて22時過ぎには1.1610ドルまで売られる場面もあったが、アジア時間の安値が目先のサポートとして意識されると、買戻しが優勢となった。仏政局不安の後退や、米利下げ観測の高まりを背景に、ユーロ買い・ドル売りが優勢となり1.1647ドルまで上値を伸ばした。
株式
NYダウ平均 USD 46,253.30 -17.15(-0.03%)
NASDAQ総合 USD 22,670.13 +147.06(+0.65%)
S&P 500 USD 6,671.07 +26.77(+0.40%)
株式市場は、前日のパウエルFRB議長の発言を受けて米利下げ期待が高まる中で買いが先行した。NYダウ平均は一時420ドル超上昇した。ただ、米中貿易摩擦激化への懸念は根強く、買い一巡後は売りが優勢となり下げに転じた。
債券・商品先物
米国債10年 4.028% (-0.004)
NY原油(WTI) USD/バレル 58.11 (+0.18%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,224.9 (+1.56%)
【日本】米10年債利回りが低下したことで全般でドル売りが優勢となった
為替(17時)
10月15日の東京外国為替市場は、日本の次期首相をめぐる不透明感の高まりや、米10年債利回りが低下したこともあり、円の買戻しが優勢となった。もっとも一方的に円買いが進むような展開とはならず、欧州勢参入後には売り戻しが優勢となった。
米ドル円は、前日安値の151.61円を下抜けると売りが優勢となり、12時過ぎには151.00円まで下値を拡大した。次期首相を巡る不透明感が高まる中で、高市トレードのまきもどしがかっぱつとなった。その後は151.27円まで買い戻されたものの、上値は重たく150.90円まで安値を更新した。もっとも積極的な円買いが進むことはなく、151.30円までにとどまっている。
ユーロドルは、ドル円の下落や米10年債利回りが低下したことに伴い、ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。1.1620ドル前後でもみ合う展開が続いたが、米10年債利回りが低下したことで再び買いが優勢となり、1.1644ドルまで上昇した。
ユーロ円は、早朝に176.30円まで上昇したものの、高市トレードの調整が強まったこともあり、15時過ぎには175.43円まで下押した。もっともドル円が持ち直す動きを見せると、ユーロ円もつられるように買い戻され176.00円まで買い戻された。
債券
日本国債10年 1.648% (-0.041)
【市場主要イベント】
15日 米 消費者物価指数
16日 英 月次国内総生産
米 小売売上高
17日 ユーロ 消費者物価指数