【米国】ロンドンフィキシングにかけてドル買いが先行したが、米10年債利回りが低下したことで売り戻しが優勢となった
為替(2025年10月22日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.92(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1600(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 176.21円)
ポンド円 GBP/JPY 203.11(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3368(米ドル)
10月21日のニューヨーク外国為替市場は、日本の新首相に積極財政や金融緩和を志向する高市氏が選出されると、全般で円売りが優勢となった。対円でドル買いが進んだこともあり、全般でドル買いも優勢となった。ただ米10年債利回りが低下したこともロンドンフィキシング以降はドルの売戻が優勢となった。
米ドル円は、高市氏が新首相に選出されると積極財政や金融緩和を期待した円売りが優勢となり152.17円まで上値を伸ばした。もっとも米10年債利回りが3.94%台まで低下したことを受けて伸び悩むと151.45円まで売り戻された。ただロンドンフィキシングにかけては底堅さが確認され151.95円前後でもみ合う展開となった。
ユーロドルは、米政府機関の一部閉鎖が近いうちに終了するとの観測が出ると、米景気に悪影響を及ぼしていた材料が後退すると、ユーロ売り・ドル買いが先行した。ロンドンフィキシングにかけては1.1597ドルまでドル売りが進んだ。ただ、米10年債利回りの低下もあり、その後は下げ渋った。
株式
NYダウ平均 USD 46,924.73 +218.16(+0.46%)
NASDAQ総合 USD 22,952.31 -36.76(-0.15%)
S&P 500 USD 6,735.34 +0.20(+0.01%)
株式市場は、決算内容が好感されたスリーエムとコカ・コーラが買われた事で相場を押し上げた。ただ、トランプ大統領が「中国の習近平国家主席との会談は実現しないかもしれない」などと発言すると、伸び悩んだ。ナスダックでは、主要ハイテク企業の決算発表を控えて持ち高調整目的の売りが出た。
債券・商品先物
米国債10年 3.965% (-0.017)
NY原油(WTI) USD/バレル 56.70 (-1.11%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,138.5 (-5.39%)
【日本】高市氏が首相に選出されると、積極財政・金融緩和への期待から円売りが優勢となった
為替(17時)
10月21日の東京外国為替市場は、自民党総裁の高市氏が首相指名選挙で選出されると、同氏が掲げた積極財政・金融緩和政策への期待感が高まり、全般で円売りが優勢となった。また一部報道で「日銀は年末までの追加利上げの可能性を排除しないものの、来週の会合での利上げを急ぐ必要はない」と伝わると、円売りが加速した。
米ドル円は、自民党の高市氏が首相に選出されるとの思惑から、同氏が志向している積極財政・金融緩和への期待から円売り・ドル買いが進んだ。高市氏の選出が決定した後は151.10円前後でもみ合ったが、日銀の利上げに関して一部報道が伝わると円売りが加速し151.60円まで上値を伸ばした。もっとも買い一巡後には、米10年債利回りが低下したことも背景に売り戻しが優勢となり、151.06円まで売られた。
ユーロドルは、東京仲値にかけては1.1655ドルまで上値を伸ばしたが、対円でドル買いが優勢となるとユーロドルでもドル買いが進行し、15時過ぎには1.1618ドルまで下値を拡大した。もっともその後は米10年債利回りが低下したこともあり、ドル売りが優勢となると1.1635ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、175.50円前後でもみ合う展開が続いたが、高市氏が首相指名選挙での当選が確実視される中で、積極財政や金融緩和への期待が高まり日経平均株価が上昇したこともあり、円売りが優勢となり15時台には176.24円まで上値を伸ばした。もっともドル円が伸び悩むと売り戻しが優勢となり、175.66円まで売り戻された。
債券
日本国債10年 1.659% (-0.009)
【市場主要イベント】
22日 英 9月消費者物価指数
23日 加 小売売上高
24日 日 消費者物価指数
米 消費者物価指数